米航空宇宙局(NASA)が11月19日(米国時間)に記者会見を開き、これまで非公開だった恒星間天体「3I/ATLAS」の画像を公開した。そして、ネット上で飛び交っていた“異星文明の技術ではないか”という憶測を否定し、3I/ATLASが自然起源の恒星間彗星であることを確認した。
会見では、NASAの複数の探査機と望遠鏡による観測結果が紹介された。赤外線、可視光、紫外線といった異なる波長で得られたデータをもとに、この恒星間天体の実像に迫る新たな知見が示された。
NASAは、火星探査機の「MRO」や「MAVEN」、さらに、太陽観測機の「SOHO」や「STEREO」などが捉えた観測データを今後一般公開し、誰でも自由に閲覧・分析できるようにすると説明している。以下は一部の観測画像だ。
SOHOが捉えた画像
「SOHO」が捉えた3I/ATLASの姿。
Lowell Observatory/Qicheng Zhang/NASA
オレンジ色がかった画像が、10月15日から26日にかけて撮影された3I/ATLAS。約3億5,800万kmも離れた地点から観測できたのは、想定外の成果だったという。
MROの画像
「MRO」が捉えた3I/ATLAS。
NASA
MROが10月に撮影した、待望の3I/ATLASの接近画像。火星に“わずか”2,900万kmの距離まで近づいた際に撮影された。彗星が太陽へ接近する過程で放出した、独特の塵の雲に覆われた、凍った核の姿が映し出されている。
STEREOの画像
「STEREO(ステレオ)」が、9月11日から10月25日にかけて捉えた「3I/ATLAS」。
NASA/Observatorio Lowell/Qicheng Zhang
3I/ATLASを太陽の活動を解析するための探査機で鮮明に捉えるため、科学者たちは露光時間の異なる複数の画像を重ね合わせる手法を用いた。その結果、ノイズの多い背景のなかに、明るく輝く球状のシルエットが浮かび上がったという。
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「MAVEN」が捉えた「3I/ATLAS」由来の水の痕跡。
NASA
