
米カリフォルニア州パロアルトで開催されたスタンフォード経済政策研究所(SIEPR)経済サミットで講演する米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁。2025年2月28日撮影。REUTERS/ Ann Saphir/File Photo
[20日 ロイター] – 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は20日、インフレ率が高すぎる状況で利下げを実施することに不安があると述べ、来月の連邦公開市場委員会(FOMC)での3会合連続利下げに難色を示した。
グールズビー総裁は「私見では、経済の基盤はかなり強い。金利は最終的にかなり低下すると感じている」と指摘。同時に「短期的に利下げを過度に前倒し、現状は一時的でインフレは再び低下すると期待することには幾分不安がある」と記者団に語った。「中期的な金利に関して言えば、私はタカ派ではない。金利は下がるだろうし、下がる可能性もあると考えていますが、とにかくこの時期を乗り越える必要がある」と述べた。
FRB当局者は、利下げをしなければ労働市場がさらに悪化する恐れがあると考えるグループと、より切迫した懸念はインフレだと考えるグループに分かれている。
グールズビー氏はこの日、9月の利下げ後に年内はあと1回の利下げだけでよいと考えていたと指摘。10月末の利下げ後は、政府機関閉鎖で公式データが入手できなかったものの、労働市場はかなり安定し、冷え込みは緩やかだと考えたと説明した。その上で、20日にようやく発表された9月の雇用統計で、その推測が裏付けられたと述べた。
さらに、サービス部門のインフレを依然として懸念しているとし、物価に関する信頼できる情報がほとんどないことから、政府機関閉鎖以降のインフレデータの不足についても懸念していると述べた。
インフレ指標は来月のFOMCまで発表されず、新たな雇用統計も会合の1週間後まで公表されない。
グールズビー氏は、こうした状況により今後の金利決定に不安があるとし、「パウエル議長のアプローチには、全員あるいは多くの人が同意できるコンセンサスを築けるかという点において一定の価値がある」と指摘。「しかし、私が最終的にある強い意見を持ち、それが皆の考えと異なるのであれば、それは仕方がない。反対意見を表明することに何の問題もない」と述べた。
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