トヨタ自動車は米国でハイブリッド車(HV)の生産体制強化に向け、9億1200万ドル(約1400億円)を投資する計画を明らかにした。今後5年間で最大100億ドルを投資する計画の一環。旺盛なHV需要に応えるため、部品も含めて現地でのものづくりの土台を固める。
トヨタの発表資料によると、この投資の対象にはウェストバージニア、ケンタッキー、ミシシッピ、テネシー、ミズーリの各州にある5工場が含まれ、新規雇用につながるという。
このうち、投資規模が最大となるウェストバージニア州の工場では4億5300万ドルを投じてハイブリッド対応の4気筒エンジンや変速機ユニットなどを新たに手掛ける計画で、2027年から生産開始を予定する。ミシシッピ州の工場ではカローラのHVの生産も計画している。

トヨタの「RAV4」。HV人気が高まっており新型ではガソリン車が廃止された(都内、5月21日)
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
トヨタは電動化に関して、幅広くさまざまなパワートレーンの開発を進める「マルチパスウェイ」戦略を取る。現在では米国で販売する車のうち、HVや電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車などの電動車が占める割合は50%近くに達しているという。EVシフトが失速傾向にある中、トヨタが強みとするHVはその高い利便性から人気が高まっている。
トランプ大統領が、世界の自動車業界に米国での生産を増やすよう圧力をかける中、トヨタは12日に今後5年間に米国で最大100億ドルの投資を行うと発表したが、詳細については明らかにしていなかった。
— 取材協力 Chester Dawson
