MSとエヌビディアが戦略提携、アンソロピックに大規模投資へ

グラフィックカードのパッケージに描かれたエヌビディアのロゴ。2025年8月19日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[18日 ロイター] – 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabと半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは新たな戦略提携の下、人工知能(AI)新興企業アンソロピックに最大50億ドル、最大100億ドルをそれぞれ投資すると発表した。アンソロピックはマイクロソフトのクラウド基盤「Azure(アジュール)」のサービス購入に300億ドルを充てる。

関係者によると、マイクロソフトとエヌビディアはアンソロピックの次回の資金調達に投資することを約束した。

アンソロピックは米オープンAIの対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に対抗する「クロード」を開発している。今回の提携により、オープンAIの資金面での主要な支援者であるマイクロソフトとAIチップの主要サプライヤーであるエヌビディアは、オープンAIの有力な競合への投資元として密接につながることにもなる。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは動画で「われわれはますます互いの顧客になる。当社がアンソロピックのモデルを使用し、彼らが当社のインフラを使用し、われわれは共に市場展開する」と語った。オープンAIは「重要なパートナーであり続ける」とも述べた。

D.A.ダビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は今回の提携について「主な特徴はAI経済のオープンAIへの依存度を下げることだ」と指摘。「マイクロソフトはフロンティアモデル企業1社に依存しないことを決めた。エヌビディアもオープンAIの成功にやや依存していたが、今はより幅広い需要を生み出すことに寄与している」と述べた。

今回の取り組みの一環として、アンソロピックは半導体とモデルでエヌビディアと協力してパフォーマンスを向上させ、エヌビディアの「グレース・ブラックウェル」と「ベラ・ルービン」を使用して最大1ギガワットの計算を約束する。

マイクロソフトは「アジュールAIファウンドリー」の顧客にクロードの最新モデルへのアクセスを提供する。クロードは3大クラウドプロバイダー全てで提供される唯一のフロンティアモデルとなる。

AI投資の動きは加速しており、アマゾン・ドット・コムAMZN.Oは3日、オープンAIに対し、7年間で380億ドルの契約に基づきクラウドサービス「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」を提供すると発表していた。

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