米アマゾン・ドット・コムは、約3年ぶりとなるドル建て社債の発行規模を150億ドル(約2兆3300億円)に設定した。当初の予定額である約120億ドルに対して、約800億ドルの需要が集まったことが背景にある。事情に詳しい関係者が明らかにした。
テクノロジー企業が人工知能(AI)インフラ構築に向けて資金調達を急ぐ中、社債に対する旺盛な需要が続いていることが、改めて浮き彫りとなった。
アマゾンは最大6本立てで起債を実施すると、事情に詳しい関係者は匿名を条件に明らかにした。このうち最長期間の40年債については、米国債利回りを約1.15ポイント上回る水準での利回り条件が協議されているという。
ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーが主幹事を務める。今回の調達資金は企業買収や設備投資、自社株買いなど幅広い用途に充当される可能性があると、関係者は話した。
今月初めには米グーグルの親会社アルファベットが、米国と欧州で計250億ドルの社債を発行。米メタ・プラットフォームズは先月、投資適格級として今年最大規模となる300億ドルの起債に踏み切った。また、オラクルは9月に180億ドルの投資適格級社債を発行した。
テクノロジー企業による相次ぐ社債発行を背景に、世界全体の社債発行額は今年、過去最高の6兆ドルを突破した。JPモルガンは、AI関連投資への新たな資金需要の波が起債を後押しし、米国の高格付け社債市場の発行額は来年、過去最高の1兆8100億ドルに達すると見込んでいる。
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アマゾンは、AIシステムの稼働に不可欠なクラウドコンピューティングサービスの世界最大手。主要な競合企業と同様に、テキストや画像の生成および業務の自動化が可能なAIモデルの構築・運用を支えるデータセンターや半導体に巨額の投資を続けている。アマゾンの設備投資額は、7-9月(第3四半期)に61%増の342億ドルとなった。
原題:Amazon Attracts About $80 Billion of Orders for US Bond Sale、Amazon Sets Size of US Dollar Bond Offering at $15 Billion(抜粋)
(発行規模や需要動向に関する情報を追加して更新します)
