米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は17日、雇用情勢に下振れリスクが高まっているとの見方を示した。ただ、金利が中立水準に近づきつつあることを踏まえ、金融当局として慎重な対応が求められるとの従来の見解を改めて強調した。

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Federal Reserve Board Open Meeting

ジェファーソンFRB副議長

Source: Bloomberg

  ジェファーソン副議長はカンザスシティー連銀での講演で「ここ数カ月で経済のリスクバランスが変化したとみている。具体的にはインフレの上振れリスクがやや低下する一方、雇用の下振れリスクが高まっている」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。

  こうした発言は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月会合での追加利下げの是非をめぐり、柔軟な姿勢を維持していることをうかがわせる。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は10月FOMC会合後の記者会見で、12月会合での追加利下げは既定路線ではないと述べていた。FRB当局者からの最近のタカ派的な発言を受け、フェデラルファンド(FF)金利先物市場で投資家が織り込む12月利下げの確率は約40%へと低下している。10月会合直前はほぼ100%だった。

  ジェファーソン氏は、当局が掲げる2%のインフレ目標に向けた進展は足踏みしていると指摘。その背景には、関税の影響がある可能性が高いとの見方を示した。

原題:Fed’s Jefferson Sees Increased Downside Risks to Employment(抜粋)