
フォンデアライエン欧州委員長は17日、ウクライナの資金調達ニーズを満たすためには、凍結されたロシア資産を活用した融資など三つの選択肢があり、組み合わせることも可能との認識を示した。10月ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 17日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は17日、ウクライナの資金調達ニーズを満たすためには、凍結されたロシア資産を活用した融資など3つの選択肢があり、複数の選択肢を組み合わせることも可能との認識を示した。EU加盟国宛ての書簡をロイターが確認した。
フォンデアライエン氏は「われわれは主に3つの選択肢を特定した。加盟国が補助金を通じて資金を拠出すること、EUが金融市場から借り入れて資金を調達する限定償還請求権付きローン、あるいは凍結資産の現金残高に連動する限定償還請求権付きローンだ」と説明。
書簡に添付された文書で「これら3つの選択肢は互いに相いれないものではなく、組み合わせたり、段階的に実行したりすることもできる」と指摘した。
フォンデアライエン氏は「状況の緊急性、選択肢の複雑さの違い、2026年第2・四半期までに支出を開始する必要性を考慮すると、選択肢はいずれも過渡的かつ期間限定のものとなる可能性がある」と言及。一例として、加盟国の補助金を通じた資金拠出という選択肢と、EUが金融市場で借り入れを行うという選択肢は、28年に発効するEUの新たな長期予算が採択されるまでの「橋渡し的な解決策として機能する可能性がある」と述べた。
また、欧州各国に対し迅速な決断が必要だとし、「ウクライナへの必要な資金供与の確保について、12月の次回欧州理事会で合意できるよう、明確なコミットメントに速やかに達成することが重要となる」と述べた。
また書簡は、補助金を通じた資金拠出の選択肢が選ばれた場合、ウクライナは今後2年間でEU加盟国から少なくとも900億ユーロの援助が必要になると指摘。さらに、ウクライナの26─27年の残りの資金需要は1357億ユーロになるとの見通しを示し、そのうち、軍事費で834億ユーロ、その他の経費で523億ユーロが必要になると記した。
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