
写真はウクライナによる攻撃で損壊したとみられる住居。11月14日、ノボロシースクで撮影。同市市長のテレグラムより。提供写真。REUTERS
[モスクワ 14日 ロイター] – ロシアの黒海沿岸にあるコモディティー(商品)の主要輸出港ノボロシースクで14日、石油の輸出が停止した。業界関係者がロイターに明らかにした。これに先立ち、ロシア当局者が、同港がウクライナ軍の無人機(ドローン)攻撃を受けたと述べていた。
ノボロシースク港からの輸出は日量220万バレルで、これは世界供給の2%に相当する。
攻撃の報道を受けて供給不安が意識され、原油価格は一時2%以上の上昇となった。
ノボロシースクでは、停泊中の船舶や複数の集合住宅が損傷し、船員3人が負傷。石油貯蔵施設で一時火災が発生した。
ノボロシースクのあるクラスノダール州のヴェニアミン・コンドラチエフ知事はソーシャルメディア上で、甚大な被害を受けたことを確認。「一晩中、170人以上の人々と50以上の機材が攻撃の余波に対処し、迅速に消火活動を行い、住民を支援した」とした。
関係者によると、ロシアの石油パイプライン運営会社トランスネフチはノボロシースクへの供給を中止した。
隣接するターミナルからカザフスタン産石油を輸出しているカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)も、ドローン警報が解除されるまで輸出作業を中断した。
業界関係者によると、ノボロシースク経由の10月の原油輸送量は322万トン(日量76万1000バレル)、1─10月は2471万6000トンだった。石油製品の輸出は10月に179万4000トン、1─10月は1678万3000トンだった。
ウクライナは8月以降、ロシアの石油関連施設への攻撃を強化している。ゼレンスキー大統領は14日、夜間に国産長距離巡航ミサイル「ロング・ネプチューン」でロシア領内の目標を攻撃したとXに投稿した。
ウクライナの声明によると、ロシアのS-400防空システムとミサイル保管施設にも被害が及び、爆発と火災が発生したという。ロイターはこれらの詳細を独自に確認することはできなかった。
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