SBI新生銀のIPO、農林中金が一部引き受け 時価総額1.3兆円で今年最大=関係者

SBIホールディングス傘下のSBI新生銀行が年内にも計画する新規株式公開(IPO)について、農林中央金庫が一部株式を引き受けることが分かった。写真は2月27日、東京で撮影(2025年 時事通信)

[東京 13日 ロイター] – 東京証券取引所は13日、SBIホールディングス(8473.T), opens new tab傘下のSBI新生銀行の上場を承認した。上場は12月17日の予定。IPOの想定時価総額は約1兆2900億円で、今年最大となる見通しだ。

SBI新生銀は株式の売り出しとともに新株式も発行する。需要に応じた追加売却(オーバーアロットメント)分を含め、市場に放出される株式は想定発行価格1440円ベースで3600億円超となる。

手取り額である1220億円は運転資金として活用する。中期経営計画で掲げた法人営業や住宅ローンなど4分野の拡大に充て、自己資本を強化しつつ、事業規模と収益性の向上を図る考え。

農林中央金庫が、事業シナジーの創出を目的とした関係構築のため、50億円を上限に株式を引き受ける。SBI新生銀と農中は投融資、食農分野などで包括的な連携を検討していく。

SBIHDとその子会社であるSBI地銀ホールディングスの保有比率は合計74.26%となり、SBI新生銀によると、上場日時点ではプライム市場の上場維持基準のうち流通株式比率(35%)は適合しない見込み。このため、2031年3月末までをめどに段階的に流通株比率を高める施策を行う。

SBI新生銀は、1998年に経営破綻して国有化された日本長期信用銀行を前身とする。外資系投資ファンドのリップルウッドなどによる買収を経て新生銀行として04年に再上場した。21年にSBIホールディングスの子会社となり、23年に上場廃止となった。IPOに先立ち、今年7月に公的資金を完済した。

SBI新生銀の25年4─9月期の連結決算は、純利益が前年同期比56%増の693億円で、2001年度以来の高水準だった。住宅ローンや融資関連手数料のほか、ベンチャーへの投資回収などが利益を押し上げた。順調な業績に伴い、株主資本は1兆円を超えた。

浦中美穂、Sam Nussey 取材協力:Kene Wu 編集:久保信博

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