
写真はウクライナのフリンチュク・エネルギー大臣。11月10日、キーウで撮影。REUTERS/Alina Smutko
[キーウ 10日 ロイター] – ウクライナ国家汚職対策局(NABU)は10日、国営原子力企業エネルゴアトムに絡む大規模な汚職の捜査を進めていると明らかにした。実業家が主導し、エネルギー相の元顧問やエネルゴアトムの幹部と従業員らが関与する「ハイレベルの犯罪組織」が背後にあり、事業契約を通じて1億ドルの資金を不正に環流する仕組みが構築されていたという。
NABUは「いわゆる資金洗浄(マネーロンダリング)によって約1億ドルが(組織に)流れた」と説明した。
元顧問とエネルゴアトム幹部が同社の全ての購入契約を管理し、取引業者にキックバックを支払わざるを得ないような契約条件を強要していたとされる。
ゼレンスキー大統領は、関係当局がNABUと協力して汚職を根絶する必要があると強調。「この仕組みにかかわった全ての人物は明確な法の裁きを受け、刑事的に処罰されなければならない」と語った。
エネルゴアトムは、NABUの職員が10日、事業所の捜索を行っていると認めた上で、捜査に協力していると付け加えた。
自宅が捜索対象になった前エネルギー相のハルシチェンコ司法相は、NABUの捜査について詳細は知らないと述べつつ、捜査の透明性確保に尽力すると明言した。
汚職撲滅はウクライナが申請している欧州連合(EU)加盟の重要な要件になっている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
