ヘグセス米長官、中国国防相と会談 インドとは協力枠組み署名

ヘグセス米国防長官は31日、マレーシアで中国の董軍国防相、インドのシン国防相らと相次いで会談した。写真は30日、クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

[クアラルンプール 31日 ロイター] – ヘグセス米国防長官は31日、マレーシアで中国の董軍国防相、インドのシン国防相らと相次いで会談した。安全保障を巡る米国の影響力拡大や、地域における関係強化につなげたい考え。董氏との会談では、米国は「自国の国益を断固として守り」インド太平洋で力の均衡を維持する考えを伝え、南シナ海や台湾周辺での中国の活動に懸念を表明した。

シン氏とは新たな10年間の防衛協力枠組みに署名し、「地域の安定と抑止力の要だ」と評価した。署名後、記者団に「これは両国軍にとって重要な一歩であり、今後より深く意義ある協力に向かうためのロードマップだ」と述べた。

ヘグセス氏は、東南アジア諸国の国防相らとも会談。タイの国防相とは長年の同盟関係について協議したとSNSに投稿。インドネシアは「地域の安定の要」だとし、フィリピンとの防衛協力強化に関して協議したとも明らかにした。フィリピンのテオドロ国防相との会談については「南シナ海における抑止力を再構築し、同盟関係を推進するため尽力する」と述べた。中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張し、地域の緊張が高まっている。一方、米国は、フィリピンと軍事演習や基地の一部使用を含む防衛協定を結んでいるほか、タイやインドネシアとも軍事演習を実施している。

ヘグセス氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議(ADMMプラス)に出席するためマレーシアを訪問している。トランプ米大統領は30日、「核実験の開始」を指示したと、交流サイト(SNS)で発表。核運搬システムの実験なのか、33年間に及ぶ核実験モラトリアム(一時停止)が終わるのかといった臆測が広がり混乱が生じたが、ヘグセス氏はこれに関する質問には答えなかった。

ASEANのカオ・キムホン事務総長は31日、記者団に対し、ASEANは一貫して核兵器に反対しており、すべての核保有国に東南アジアを非核地帯とするよう働きかけていると述べた。

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