30日の債券相場は下落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて米国の長期金利が上昇した流れを引き継いでいる。市場は日本銀行の金融政策発表と植田和男総裁の会見を注視している。
パウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、12月の追加利下げを当然のこととして想定すべきではないと述べた。短期市場が織り込む12月利下げの確率は70%前後に後退。会合前はほぼ完全に織り込まれていた。
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三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは日銀会合は「注目材料が多く、利上げ見送りでもライブに近い会合になる」と語る。利上げ提案の増加や物価見通しの上方修正があれば午後に相場が一段安になる可能性もあると言う。
また、ベッセント米財務長官の発言への反応も注目で、植田総裁が会見で「12月利上げを示唆することも十分あり得る」とみている。ベッセント氏は29日、日銀にインフレ抑制に取り組むための裁量の余地を与えるよう、日本政府に呼び掛けた。
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長期国債先物12月物は一時前日比31銭安の135円82銭に下落新発10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.675%
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