米ボストン連銀のコリンズ総裁は、労働市場を支えるため、年内利下げを続けるべきだとの考えを示した。一方、今後もインフレを確実に抑制できるだけの水準は維持する必要があるとも指摘した。

  総裁は14日、ボストン連銀のイベントで講演。事前に配布された原稿によれば、「インフレリスクの抑制がやや一段と進む一方で、雇用への下振れリスクは強まっている。労働市場を支えるためには、年内に政策の正常化をさらに少し進めるのが賢明だと思われる」と述べた。

  さらに「いくらか追加緩和を行っても、金融政策はやや引き締め的な状況が維持される。これは関税の影響が経済全体に波及した後、インフレの鈍化再開を確実にする上で適切だ」と指摘した。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium

ボストン連銀のコリンズ総裁

Source: Bloomberg

  コリンズ氏は、最近の雇用減少が労働需要の低下によるものなのか、それとも移民急減に伴う労働供給の縮小によるものなのかを判断するのは難しいと指摘。その上で、失業率を安定的に維持するのに必要な月間の雇用増は、パンデミック前の約8万人に対し、今後は4万人程度にとどまる可能性があると述べた。

  失業率については、今年から2026年初めにかけて「比較的緩やかに上昇する」と予想。ただ関税や経済の不確実性が薄れるにつれて、雇用はゆくゆく回復に向かうとの見通しを示した。

原題:Fed’s Collins Says It’s Prudent to Cut Rates a Bit More in 2025(抜粋)

— 取材協力 Greg Ryan