15日の債券相場は中期債が小幅安。前日に政局不安などから大幅下落した株式相場が反発しており、安全資産の債券には売りが出ている。

  アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎シニア債券ストラテジストは、「国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し引き上げなどで年内利上げ期待が出ていることや、前日買われた反動もあってツイストフラット(平たん)化している」と指摘。「長いゾーンには20年債入札に向けた先回りの買いが入っている」と述べた。

  立憲民主、日本維新の会、国民民主の3党は15日午後、党首会談を開く。21日にも召集される臨時国会の首相指名選挙での野党候補一本化に向けた協議をスタートさせる。木村氏は「野党連合は難しいとの見方で、自民党の高市早苗総裁が首相指名を受けるのが市場のメインシナリオ」だと指摘。「少数与党であれば財政拡張に歯止めがかかるとの見方になっている」と話した。

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 長期国債先物12月物は一時前日比11銭安の136円22銭に下落、その後は前日終値を挟んでもみ合い新発2年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い0.9%新発10年債利回りは1bp低い1.65%新発30年債利回りは5bp低い3.175%

  財務省は15日、20年利付国債(194回債)の入札を提示した。発行予定額は前回から変わらずの8000億円程度、表面利率は2.7%と1999年7月以来の水準に引き上げた。

  岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは20年債入札について、金利水準の高さや新回号ということで需要が見込まれているものの、首相指名選挙を巡る駆け引きが激化し、先行き不透明感が強まっているため、投資家は様子見姿勢になりやすいとの見方を示した。

長期国債先物中心限月の取引推移

 

 

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