
米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は6日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIにAI半導体を供給する複数年契約を結んだと発表した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[サンフランシスコ 6日 ロイター] – 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabは6日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIにAI半導体を供給する複数年契約を結んだと発表した。
AMDの株価は、午後の取引で約27%上昇。一時、34%超上昇し、1日としては過去9年間で最大の上げ幅を記録した。
AMDは、この取引で年間数百億ドルの売り上げを見込んでいる。また、オープンAIはAMD株の最大約10%を購入できるワラントを取得する。
AMDは画像処理半導体(GPU)数十万個を来年後半から複数年にわたって供給する。オープンAIはAMDの次世代GPU「MI450」シリーズを用いた施設を来年から建設する。
AMDの幹部は、この取引で年間数百億ドルの売り上げを見込んでいるほか、波及効果も踏まえ、オープンAIや他の顧客から4年間で1000億ドルを超える新たな売り上げを確保できるとみている。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は声明で、AMDとの提携で同社の需要に見合うAIインフラ構築が進むと述べた。
AMDは取引の一環として、オープンAIに対し、今回の契約期間中に1株当たり1セントで最大1億6000万株のAMD株を取得できるワラントを発行した。
ワラントは、両社が合意したマイルストーンに基づいて段階的に権利行使が可能になる。初回トランシェは来年後半のMI450出荷後に権利を行使できる。残りのマイルストーンには、AMDの株価目標が含まれており、最終トランシェは株価が600ドルに到達することが権利行使の条件となる。
LSEGによると、AMDの発行済み株式は16億2000万株、時価総額は2672億3000万ドル。今年の売上高は327億8000万ドルに上ると予想される。
一方、アナリストらは、今回の取引はAMDのAIチップとソフトウェアに対する大きな信頼の表れである一方で、AIチップの代表的企業であるエヌビディア(NVDA.O), opens new tabの優位性を揺るがす可能性は低いと指摘。エヌビディアに対する市場の需要は依然として非常に高く、現会計年度の売上高は2062億6000万ドルに上ると予想している。
それでも、コンカレント・アセット・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、リア・ベネット氏は「AMDは長年、エヌビディアに大きく後れを取っていた。今回の契約は彼らの技術力を立証するのに寄与すると思う」と述べた。
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