妊娠中のタイレノール服用と自閉症発症に関連性、トランプ氏が警告

 トランプ米大統領は22日、市販鎮痛薬「タイレノール」の成分であるアセトアミノフェンについて、妊娠中の使用と自閉症発症に関連性があるとして、妊婦に服用しないことを勧告するよう食品医薬品局(FDA)が医師に指示する方針と述べた。写真はホワイトハウスで19日撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、解熱鎮痛剤「タイレノール」の成分であるアセトアミノフェンについて、妊娠中の使用と自閉症発症に関連性があるとして、妊婦に服用しないことを勧告するよう食品医薬品局(FDA)が医師に指示する方針だと述べた。

多くの医療従事者はトランプ大統領の見解に懐疑的な見方を示し、アセトアミノフェンが妊婦の健康に安全であることを示す多くの研究データがあるとしている。

トランプ氏はホワイトハウスで行った記者会見で、妊婦にタイレノールを服用しないよう繰り返し促した。

トランプ政権は葉酸の一種であるロイコボリンを自閉症症状の治療薬として提案。FDAはこれに先立ち、ロイコボリンを承認すると発表した。

米産科婦人科学会や小児科学会など数十の医療団体や自閉症擁護団体はトランプ氏の発表を非難。自閉症科学者連合は声明で「データはタイレノールが自閉症を引き起こし、ロイコボリンが治療薬だという主張を支持していない」とし、「単純な答えがないにもかかわらず、恐怖をあおり、誤った希望を与えるだけだ」と批判した。

タイレノールの製造を手がけるケンビュー(KVUE.N), opens new tabは声明で「独立した堅実な科学はアセトアミノフェンの服用が自閉症を引き起こさないことを明確に示していると考えている」とし、「それ以外のいかなる主張にも強く反対し、それが妊婦に及ぼす健康リスクを深く懸念している」と述べた。同社の株価は22日の取引で7%超下落した。

トランプ氏はまた、幼少期のワクチン接種も自閉症と関連があると主張。乳児にワクチンを投与させないよう呼びかけ、研究によって繰り返し否定されてきたワクチンと自閉症との関連性を再検討するよう求めた。

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Ahmed Aboulenein

Washington-based correspondent covering U.S. healthcare and pharmaceutical policy with a focus on the Department of Health and Human Services and the agencies it oversees such as the Food and Drug Administration, previously based in Iraq and Egypt.