欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏経済が比較的堅調に推移しており、インフレ率はECBの目標である2%に達していると指摘した。

  ラガルド総裁は25日に放送されたFOXビジネスとのインタビューで「成長は比較的緩やかだが底堅く、現在は消費や投資といった経済の基礎的要素が好調で、回復基調にある」と語った。経済は「活況にあるわけではない」が、「次第に本来の力を取り戻しつつある」との認識を示した。

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  ラガルド氏はインフレについて、直近の数値と中期的な予想がいずれも2%にあることを強調。「今後もショックはあるだろうが、われわれは良い立ち位置にいる」と述べた。発言は米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれた米連邦準備制度の年次シンポジウムの場で行われた。

  ECBは7月の会合で政策金利を据え置いており、来月も同様の対応を取る可能性が高まっている。ドイツ連邦銀行(中銀)のナーゲル総裁は22日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、これまでに8回の利下げが行われたことを踏まえ「追加措置には高いハードルがある」と述べた。

  ナーゲル氏の見方は、欧州連合(EU)と米国との間で締結された最近の貿易協定が、ユーロ圏経済を現在の軌道から大きく外れさせることはないとの広範な見方と一致する。ラガルド氏も協定について、EUにとってははるかに悪い内容になり得たとの認識を示している。

  新たな関税が発動される前の4-6月(第2四半期)に、ユーロ圏は予想に反しプラス成長を達成した。また、8月には製造業が3年ぶりの低迷を脱し、民間部門の活動が拡大した。

原題:Euro-Zone Economy Is Proving Resilient, ECB’s Lagarde tells Fox(抜粋)