夏の全国高校野球、準々決勝の第2試合は、夏の甲子園で15年ぶりの東京のチームどうしの対戦となりました。西東京の日大三高が東東京の関東第一高校に5対3で勝って東京勢どうしの対決を制し、ベストフォーに進みました。試合経過や談話、さらに両校の3回戦についてまとめました。

15年ぶりの東京勢どうしの対戦




夏の甲子園 準々決勝 第2試合


 

1



2



3



4



5



6



7



8



9







日大三



0



0



0



3



2



0



0



0



0



5





関東第一



0



0



0



2



1



0



0



0



0



3





【日大三が先制】
夏の全国高校野球、準々決勝の第2試合、日大三高は4回、ワンアウト一塁三塁のチャンスでこの夏、地方大会も含め初打席となる豊泉悠斗選手が代打に送られ、レフトへのタイムリーヒットを打って1点を先制したほか、7番・安部翔夢選手も2点タイムリーヒットを打って3対0とリードを広げました。

1点差となった5回には2年生で4番の田中諒選手が今大会2本目となるソロホームランを打つなど2点を追加し、優位に試合を進めました。

【リードを継投で守る】
投げては甲子園初登板となった先発の山口凌我投手とエース・近藤優樹投手の継投でリードを守り抜き、日大三高が関東第一に5対3で勝って東京勢どうしの対決を制しました。

【関東第一 あと一本が出ず】
関東第一は5回、エースで3番の坂本慎太郎投手のタイムリーヒットで2点差まで詰め寄り、8回には3本のヒットでツーアウト満塁とチャンスを作りましたが、あと1本が出ませんでした。

日大三 選手談話

〇豊泉悠斗選手(代打で先制タイムリー)
4回に代打で登場し先制のタイムリーヒットを打った豊泉悠斗選手は、これがこの夏、地方大会も含めて初めての打席となり、「ずっと坂本投手のカーブを攻略しようと練習してきて、きょうは割り切ってカーブだけを待っていました。ずっと出場できなくてつらかったですが、いつか出番が来ると信じて練習を続けてきて、打ててよかったです」とうれしそうに話していました。
その上で「まだ試合が続くので、いつでも出れるように準備して、出番が来たらチームのためになれるように頑張りたい」と力強く意気込みました。

〇4番・田中諒選手(ソロホームラン)
5回に貴重な追加点となる、大会第9号のソロホームランを打った2年生の4番・田中諒選手は「打った瞬間、感触的には完ぺきでした。練習では左投手のカーブに設定したピッチングマシーンを使って、徹底的に坂本投手対策をしていて、きょうはカーブをずっと狙っていました」と話していました。
また、「甲子園にきて白米やお肉をたくさん食べて体重が5キロ増えたのでそれも今回のホームランにつながったと思います。あと2試合、力強いスイングの打線で試合を作り、優勝して帰りたいです」と笑顔を見せて話していました。

準決勝進出 日大三 三木有造監督

日大三高の三木有造監督は甲子園初先発となった山口凌我投手について「フォアボールもなかったし、ストライク先行で投げていたのがよかった。もう少し投げてもいいと思いながらも逃げきりたかったので交代させたが、よく投げてくれた」とねぎらいました。
4回のチャンスでこの夏、初打席となる豊泉悠斗選手を代打に送ったことについては「5番の嶌田が相手の坂本投手のカーブに合っていないと感じたので、チームでいちばん練習をしていて、変化球も強い豊泉を送った。打ってくれてよかった」と活躍をたたえました。

関東第一 選手談話

〇エースの坂本慎太郎投手
関東第一高校のエース・坂本慎太郎投手は「チームを勝たせられなかったことが申し訳ないです。序盤はコースに投げ込んで相手を封じ込められましたが、4回、5回から球が上ずってきて、自分の持ち味を出せませんでした」と悔しそうに話していました。

5回のタイムリーヒットについては、「絶対にヒットにする、自分が取られた分を取り返すという気持ちでした。そういう場面で打てたのはよかったです」と話していました。

そして、去年からともにレギュラーとしてチームを引っ張ってきた越後駿祐選手の話になると、ひときわ感情がこみ上げてきた様子で、「越後がチームを支えてくれて一緒に頑張ろうとやってきましたが、最後に打順を回せずに申し訳ないです。越後のおかげでチームがまとまりました。彼がいなかったらここまで来られていません」と涙を流しながら話していました。

〇キャプテンの越後駿祐選手
関東第一高校のキャプテン、越後駿祐選手は「ミスからの失点が最後まで響き、あと1点を終盤で取れなかったのかなと思います」と試合を振り返りました。

チームは去年、決勝で敗れていて、「去年の3年生の分までやろうと思っていたので、自分たちの代でここまで来られたのは成長だと思いますが、申し訳ないという気持ちもあります」と話していました。
それでも「秋、春と結果が出なかった中で、甲子園に帰ってきてベストエイトまで来られて、チームがひとつになれたのかなと思います」とさわやかな表情で話していました。

関東第一 米澤貴光監督 談話

関東第一高校の米澤貴光監督は「いつも日大三高さんを見てきて目指してきた相手でもあるし、ホームランも見事に打たれた。強かったなと感じたし、自分たちがやれたところもあったし、うちのチームとしてまた考えていきたい」と東京勢どうしの対戦となった試合を振り返りました。
また、先発として力投を見せ、タイムリーヒットも打った坂本慎太郎投手について、「坂本1人にたくさんのことを背負わせてしまったが、よく引っ張ってきてくれた。最後が坂本で終わったというのも1つの流れなのかなと思う」と投打でチームを支えたエースをねぎらっていました。

日大三 準決勝は県岐阜商と対戦

一方、準々決勝の第3試合は、県立岐阜商業が神奈川の横浜高校に延長11回タイブレークの末、8対7でサヨナラ勝ちしベストフォーに進みました。2回目の春夏連覇をめざした横浜は準々決勝敗退です。

日大三高は、21日の準決勝の第1試合で、その県立岐阜商業と対戦します。

3回戦結果 日大三が高川学園を破る

日大三高の3回戦の結果です。夏の全国高校野球は大会11日目から3回戦に入り、第1試合で西東京の日大三高が山口の高川学園に9対4で勝ってベストエイトに進みました。

日大三高は1回に1点を先制されましたが、ウラの攻撃ですぐさま追いつき、なおもランナー三塁の場面で嶌田大翔選手のタイムリーヒットで勝ち越しました。このあとも打線がつながり、1回に打者一巡の攻撃で5点を奪うと、2回にも2点を追加しました。

このあと、3点差に迫られましたが、7回にはツーアウト一塁二塁から2番・松岡翼選手の2点タイムリーツーベースヒットで高川学園を突き放しました。

投げてはエースの近藤優樹投手が4失点しながらも粘り強く9回を投げきって、日大三高が9対4で勝ち、ベストエイト進出を決めました。

日大三高 近藤優樹投手(初戦に続き完投)
「打線が点差を広げてくれたので楽に投げることができ、打たれるところもあったが、要所、要所を抑えることができました。伝令が『自信を持って投げろ』と言ってくれたので、思いっきり投げることができました。カーブがきょうはよかったので、間に挟みつつ緩急を使ってうまく投げることができました。相手打線が1番から始まることが多かったので、集中力を切らさないよう投げることを意識しました」

日大三高 竹中秀明選手(2点タイムリーヒットを含む3安打) 
「チームの流れをつなぐ意識で打席に入った。日大三高の持ち味である粘り強くという気持ちと、次につなぐ意識を持っていました。特に球種は絞っていなかったが、甘い球が来たら積極的に振ろうと思って打席に入りました。(バッテリーを組んだ近藤投手について)1回に相手打線につかまったが、『自信持ってコースをついていこう』という声かけをしました。きょうはそこまで悪くないピッチングだったと思います」

日大三高 三木有造監督

日大三高 三木有造監督
「1回に近藤投手が、相手打線につかまっていたが、その後は粘りの投球を見せてくれたと思う。勝ってくれるので本当に頼もしい投手だ。(15安打を記録した打線について)近藤投手の粘りの投球が、『なんとかしなければ』と打線に火をつけた。5番以降がこんなに打つのは想定外だったが、よく打ってくれた。3回や4回のチャンスでもう1本出て得点できればよかったが、次の試合もあるので修正していきたい」




3回戦結果 関東第一が創成館を破る

関東第一高校の3回戦の結果です。大会11日目の第4試合で東東京の関東第一高校が長崎の創成館高校に4対1で勝ってベストエイトに進みました。

関東第一高校は3回、2本のヒットと相手のエラーでワンアウト満塁のチャンスをつくり、3番・センターで出場したエースの坂本慎太郎投手が、速球を捉えてライトに2点タイムリーヒットを打って先制しました。

先発した石田暖瀬投手は力のある140キロ台の速球を軸にしたピッチングで5回を1失点に抑え、6回からはエースの坂本投手がリリーフし、毎回のようにランナーを出しながらも要所を締めるピッチングでリードを守りました。
そして、9回にはスクイズなどで効果的な追加点を挙げて4対1で勝ってベストエイトに進みました。

関東第一高校 坂本投手
「(先制の2点タイムリーについて)去年夏の甲子園の決勝では、初球を振らずに後悔した苦い思い出があるので、初球から打っていくと決めていました。強気なスイングができてよかったです。(ピッチングについて)先発よりリリーフで登板するほうが肩を作るのが難しく大変ですが、先発の石田投手が踏ん張ってくれていたので、自分も頑張ることができました。(東京の日大三高について)ものすごく打力があり、強い印象があって一度、対戦してみたいと思っていました。投げて、打って活躍したいです」

関東第一高校 米澤貴光監督

関東第一高校 米澤貴光監督
「(先発して5回1失点と好投した石田投手について)こんなにいいピッチングが出来るとは想像していなかった。彼の持っている力をすべて発揮してくれた」と笑顔で話しました。(坂本投手について)彼が引っ張っているチームなので、チャンスで打席が回ってほしいと思っていた。チーム一丸でつくったチャンスに応えてくれたことは本当によかった(日大三高との試合について)東京のトップを走るチームだが、挑戦者として臆することなく正々堂々と戦い抜きたい」