スポーティさやエレガンス、人生の喜びが完璧に融合した1台とロマニエッロ社長
フェラーリ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ドナート・ロマニエッロ氏
発表会では最初に、フェラーリ・ジャパン 代表取締役社長のドナート・ロマニエッロ氏が登壇。「本日ご紹介するクルマは、南イタリアのリヴィエラ、コスティエラ(海岸)が持つ海の力、そして自然体で人生を楽しむ愛に満ちあふれた1台です。なぜこのクルマが『アマルフィ』なのか、それはコスティエラが南イタリアの豊かな伝統や洗練された美しさ、そして『La Nuova Dolce Vita』(新しい甘い生活)の精神が息づく場所だからです。世界中の人々が夏を祝い、人生を楽しみ、このよきクルマで休暇期間を彩るために訪れる場所です。このクルマは、そんなコスティエラに捧げるオマージュであり、スポーティさやエレガンス、人生の喜びが完璧に融合した1台です」とニューモデルについて解説した。
アマルフィはコスティエラに捧げるオマージュであり、スポーティさやエレガンス、人生の喜びが完璧に融合した1台とロマニエッロ氏ドライビングパフォーマンスと人生の喜びを提供する
フェラーリ S.p.A. ヘッド オブ プロダクト マーケティング エマヌエレ・カランド氏
アマルフィの詳細解説は、この発表会のために来日したフェラーリ S.p.A. ヘッド オブ プロダクト マーケティングのエマヌエレ・カランド氏から行なわれた。
カランド氏は、フェラーリの最新モデルであるアマルフィに与えるべきLa Nuova Dolce Vitaのコンセプトはどんなものかを数年前から考えて続けてきたと語り、それは2020年に公開した先代モデルの「ローマ」で初めて採用され、2022年に誕生した「ローマ スパイダー」でもさらに魅力を高めて継承。そしてアマルフィはLa Nuova Dolce Vitaが歩む旅路の新しいチャプターになると説明した。
アマルフィはフェラーリが「スポーティなライフスタイルを示す」モデルに位置付けられ、スポーティであること、スポーティなライフスタイルを提供することという2つの面を強調。フェラーリらしいパワフルなエンジン性能やドライビングパフォーマンス、エネルギッシュな加速性能などを楽しめることに加え、日常的な運転でも楽しさを提供することで、ドライビングパフォーマンスと人生の喜びを提供するという。
フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリ氏は「エンジンこそクルマの魂だ」との持論を持っており、アマルフィでも強力なV型8気筒ターボエンジンを搭載。フェラーリのエンジンラインアップでも圧倒的なパフォーマンスを発揮して、「20世紀最高のエンジン」との呼び名を持っているとアピール。さまざまなスポーツカーで培ってきたノウハウを融合させることで、640CVの最高出力と0-100km/h加速3.3秒、0-200km/h加速9.0秒を実現している。
エンジン出力に加えて8速のF1 DCTでもキャリブレーションを行なって、ドライブフィーリングをさらに改善したほか、電子制御システムを統合制御するマネッティーノについてもキャリブレーションを実施している。
エンジンが発生するパワーを路面にしっかりと伝達するためにはエアロダイナミクスも重要な要素となるが、走行性能を高める一方で、美しくシンプルでクリーンなエクステリアデザインを両立させるという要求を実現することが非常に難しかったと説明。このため、車体の後方に3つのポジションを使い分ける可変アクティブ・ウィングを設定して、ボディラインと完全に一体化する低速状態から、ハイダウンフォースの設定では250km/h走行時に110kgの追加ダウンフォースを発生するよう変化することを紹介した。
ワインディングロードを爽快に駆け抜けるためには、力強いエンジン出力だけでなく、ブレーキ能力による制動力も重要だと説明。このためにブレーキングシステムを一新して、ブレーキ・バイ・ワイヤを採用したほか、ABS Evoも搭載。ブレーキング時のペダルフィーリングを新たにして、安定した制動力を発揮するほか、路面状況に応じて最適な走りを可能とするという。
走行性能の改良点としてエンジン、可変アクティブ・ウィング、ブレーキ・バイ・ワイヤの3点を紹介
日常的なシーンで魅力を提供する要素としては美しい外観デザインを取り上げ、フェラーリで外観デザインを造り上げる際にデザインの原形となる「メタフォーム」と呼ばれる立体物を紹介。メタフォームには必要とされるデザインエレメントが盛り込まれ、アマルフィでは非常にシャープでエレガントなラインと、塊感のあるモノリシックな面構成という2つの異なる要素を融合して構築されている。
このほか特徴的な部分としては、先代モデルのローマにはあったフロントグリルをアマルフィでは排除して、シンプルでクリーンな美しい形状を実現。一般的にクルマのフロントマスクは人の顔を連想させるイメージを持つが、今回のデザイン設計ではそういった要素をすべて排除したと述べた。
リアでは4灯式のコンビネーションランプをさりげない雰囲気に仕上げ、これらについてはフェラーリのチーフ デザイン オフィサーであるフラビオ・マンツォーニ氏が掲げる「複雑さを一切排除したシンプルさこそが、そのクルマを永遠に愛されるものにする」というコンセプトに基づいたものだと解説した。

「メタフォーム」と呼ばれる立体物を紹介しつつ、アマルフィの外観デザインについて解説
