東京 渋谷区のビルのシャッターにスプレーで落書きをしたとして、18歳の容疑者が逮捕されました。
周辺では同じような被害が複数確認されているということで、警視庁が関連を捜査しています。

逮捕されたのは、東京 東大和市に住む18歳の建設作業員です。

警視庁によりますと、ことし5月、渋谷区千駄ヶ谷にある1階の店舗のシャッターにスプレーの塗料で落書きをしたとして、建造物損壊の疑いがもたれています。

ビルの所有者から通報を受けて警視庁が捜査したところ、防犯カメラの映像などから容疑者が関わった疑いがあることがわかったということです。

調べに対し容疑を認めたうえで「中学生のときに美術部に所属していて絵を描くことが好きだった。ストリートアートに興味を持って数か月前から始めた」などと供述しているということです。

現場の周辺では同じ時期にほかにも複数の被害が確認されているということで、警視庁が関連を捜査しています。

被害に遭った店舗で勤務する30代の男性は「上司から『ここに落書きあった?』と聞かれて被害に気付きました。営業に直接、影響が出るわけではありませんが、不快ですし汚い街に見られることが嫌です。近くの郵便ポストなどにも落書きされて被害が多いので、早くなくなってほしい」と話していました。

【被害が後を絶たず東京 渋谷区では対策事業】
渋谷区では、街なかでの落書き被害が後を絶たないため、4年前(R3)から落書き対策の事業を行っています。

区によりますと、落書きの情報をSNSなどで受け付け、区が費用を負担して専門業者などに消してもらう取り組みでは、昨年度までの4年間に1445件の落書きを消し、その面積は合わせて1万5000平方メートルに上るということです。

また、心理的に落書きを描きにくくするなどの目的で、公共施設の壁などにあらかじめ絵を描いておく取り組みも行っています。

さらに、物理的に落書きが描きにくく、消しやすくもなる特殊なシートを貼ったり、コーティングしたりする対策は、区内の24か所で行ったということです。

シートを貼った場所では、専門業者に依頼しなくても区の職員が雑巾などで簡単に消すことができるとしています。

渋谷区環境整備課の吉澤卓哉課長は「落書きがあると街の雰囲気が暗くなって、治安悪化の原因にもなる。落書きを美化して“アート”と言う人がいるが、描かれた側はたまったものではない。渋谷区は絶対に落書きを認めない」と話していました。