半導体メーカーの米テキサス・インスツルメンツ(TI)の株価が22日、時間外取引で急落した。関税発動前の需要急増は一時的にとどまるとの懸念が広がった。

  発表資料によると、7-9月(第3四半期)の売上高は44億5000万ドル(約6500億円)-48億ドルになる見通し。アナリスト予想平均は45億7000万ドルだったが、一部では48億ドルに達するとの予測もあった。7-9月期の1株利益は約1.48ドルとなり、市場予想平均を若干下回る見通し。

  TIはこのところ売上高の伸びが回復傾向にあったが、関税が先行き不透明感をもたらしている。同社幹部はアナリスト向けの電話会見で、第2四半期序盤に強い需要が見られたと説明。顧客が関税の影響に備えて在庫を積み増した可能性があるとの見方を示した。その後、受注は通常の回復期に見られる水準に戻っているという。

  同社株は決算発表後の時間外取引で11%超下落した。

Texas Instruments Slides in Late Trading | Its forecast missed the loftiest estimates

 

 

 

  需要見通しのトーンが悲観的な方向に変化した理由に関するアナリストの質問に同社幹部らは、自動車分野を除くすべての市場で改善が進んでいるとの自信を示した。

  「自動車分野はまだ回復していない」とハビブ・イラン最高経営責任者(CEO)は電話会見で述べた。

  4-6月(第2四半期)の売上高は前年同期比16%増の44億5000万ドルとなり、1株利益は1.41ドルだった。アナリスト予想は売上高が43億6000万ドル、1株利益は1.35ドルだった。

  TIは半導体業界の中でも製品ラインアップの幅が最も広く、顧客基盤も最大規模を誇ることから、同社の業績は多くの産業分野における需要動向の重要な指標とされている。

  同社は半導体製品がより多くの製品に搭載されていることに支えられ、長期的には半導体需要の拡大が続くとみている。ただ、米中対立激化が業界全体の見通しに影を落としており、トランプ政権下で導入された関税も、価格上昇や需要鈍化への懸念を招いている。

 

原題:Texas Instruments Plunges After Forecast Fuels Tariff Fears (2) (抜粋)

 

(会社幹部の見解などを追加して更新します)