
イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハの南部・東部地区に地上侵攻した。同日撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
[カイロ 21日 ロイター] – イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハの南部・東部地区に地上侵攻した。同地域への地上作戦は初めて。イスラエルの情報筋によると、イスラム組織ハマスが連れ去った人質が拘束されているとみられる。
地元の医療関係者によると、戦車による砲撃で家屋やモスクが破壊され、少なくともパレスチナ人3人が死亡し、負傷者も出ている。同地域にはガザ西部や南部からの避難民が多く暮らす。
国連のステファン・デュジャリック報道官は「デールバラハには国連職員がとどまっており、国連施設の位置は関係者に知らされていたにもかかわらず、国連のゲストハウス2軒が襲撃された。国連施設は不可侵だ。これらの場所は、他の民間施設と同様に、避難命令の有無にかかわらず、守られなければならない」と述べた。
世界保健機関(WHO)はデールバラハにある職員宿舎と主要倉庫が21日に攻撃を受けたと発表した。テドロスWHO事務局長は、職員2人と家族2人がイスラエル軍に拘束されたと述べた。その後3人が解放されたが、職員1人が依然として拘束されているという。ニューヨークのイスラエル国連代表部はコメントを控えた。
医療関係者によると、南部ハンユニスではイスラエルの空爆により、テントにいた夫妻と子ども2人を含む少なくとも5人が死亡した。
ガザ保健省は、過去24時間にガザ地区全体でイスラエル軍の銃撃や軍事攻撃により少なくとも130人のパレスチナ人が死亡し、1000人以上が負傷したと発表した。
デールバラハとハンユニスの攻撃について、イスラエルは現時点でコメントしていない。
デールバラハへの地上侵攻を巡り、人質の家族らはネタニヤフ首相やカッツ国防相、陸軍司令官に対し、人質の保護について説明を要請。イスラエル団体「人質家族フォーラム」は声明で「イスラエル国民は、人質を故意に危険にさらした者を決して許さない。何が危険にさらされているか知らなかったなどと主張できる者は誰もいない」と訴えた。
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