
トランプ米大統領はインフレが抑制されているとして、米連邦準備理事会(FRB)は既に利下げを進めているべきだと主張している。しかし、FRB内でこの考えに対する支持はほとんどない。2022年1月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Joshua Roberts)
[26日 ロイター] – 米金融大手モルガン・スタンレーは26日、連邦準備理事会(FRB)が公表した資本要件緩和計画で、米国でのグローバルなシステム上重要な銀行(GSIB)の資本1850億ドルが緩和対象となり、その結果、財務余力が合計で約6兆ドル拡大する可能性があると推計したアナリストのリポートを公表した。
FRBは25日、GSIBに適用する、米国債などの相対的に低リスクの資産保有に関する資本要件の見直し計画を公表した。FRBのボウマン副議長(金融監督担当)の下で今後進められる見込みの銀行規制緩和に向けた取り組みの第一弾となる。
計画は、GSIBなどの保有資本要件を、国際金融システムにおける役割の大きさに合わせられるよう「強化補完的レバレッジ比率(eSLR)」を見直すもの。2008年の金融危機後に導入したレバレッジ要件は、近年の米政府債務急増に伴い、銀行活動の足かせになりかねないと指摘されていた。
ゴールドマン・サックスのアナリストは、このルール変更により銀行のバランスシートが最大5兆5000億ドル開放されると予想している。
「SLR算出の変更により、市場参加者にとって、短期の担保付き資金が調達しやすくなり、(資金調達コストも下がる可能性があり)金融市場、特に米国債市場の流動性が改善する見込みだ」という。
バークレイズのアナリストも、銀行システムが低リスク資産のバランスシートを拡大できるようになるとの見方を示した。
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