東京のベンチャー企業「ispace」が開発した月着陸船は、6月6日、月面着陸に失敗し、企業は24日、都内で会見を開いて、失敗の原因を説明しました。
それによりますと、月着陸船から送られてきたデータを解析した結果、「レーザーレンジファインダー」と呼ばれる高度を測定するセンサーが想定通りに作動せず、着陸に向けた十分な減速ができなかったとしています。
センサーは、高度およそ3キロまでに測定を始める計画でしたが、実際には高度1キロ以下まで月面に近づいてから測定を開始していて、その時点で急激に減速したものの間に合わずに月面に衝突したということです。
測定が遅れた理由については、センサーの性能が想定よりも低かった可能性など、複数の可能性を挙げていて、今後、JAXA=宇宙航空研究開発機構などの技術的な支援を受け、センサーを選ぶ際の基準や性能の確認方法を見直すということです。
企業は2年後の2027年に輸送量を大幅に増やした新型の月着陸船を打ち上げる計画ですが、現時点で計画に変更はないとしています。
「ispace」の袴田武史CEOは「今回を単なる失敗に終わらせず、会社を強くしていきたい」と話していました。
