JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、リセッション(景気後退)に陥る可能性は依然残っているとの見方を示した。関税の影響は引き続き世界経済を揺るがしていると指摘した。
ダイモン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「それが回避できることを望むが、現時点でそれを排除しない」と述べ、「リセッションになる場合、それがどれほど大きく、どれほど長く続くかは分からない」と続けた。
インタビューは15日、JPモルガンがパリで開いた年次のグローバル・マーケッツ・カンファレンスに合わせて行われた。
トランプ政権の関税政策で、金融市場は動揺が続いている。このボラティリティーが理由で、一部の顧客は投資を控えているとダイモン氏は明らかにした。

動画:ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語るJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)
Source: Bloomberg
ダイモン氏は、最近の米中の緊張緩和が続くことに期待感を表明。「それが正しいことだと思う。つまり、一部の措置の撤回であり、継続的な対話だ」と述べた。
トランプ大統領が数十カ国に対する関税を発表し、「解放の日」と呼んだ4月2日に世界の市場は大混乱に陥った。その数日後、合意を模索するため関税導入を90日間停止するとトランプ氏は方針を変更した。
ダイモン氏はベッセント財務長官に交渉を主導するよう繰り返し呼び掛け、先月の株主向け書簡では不透明性の早期解消を求めていた。
ダイモン氏によると、ボラティリティーは最近まで高止まりし、JPモルガンは結果として高水準のトレーディングを続けている。
「良いボラティリティーと悪いボラティリティーがあるという例を目の当たりにしたのではないか。今回はたまたま良いボラティリティーだった。次回もそうなるとは限らない」と語った。
また、関税を巡る混乱の影響で、米国への投資が減少する恐れにもダイモン氏は言及した。
「それは少しあるだろう。米国は多くの人を怒らせている。そういう人に自分が会うと、米国製のバーボンは買わないって言われる」と話した。
ただ、その影響が広範囲に及ぶとは限らないとし、「では、米国は悪い投資先だろうか。そんなことはない。もし全資産を一国につぎ込むとしたら、投資先はなお米国だろう」とダイモン氏は語った。
原題:Dimon Says Recession Remains a Possibility Amid Tariff Fallout(抜粋)
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