岩國哲人インタビュー NO7 郵政再公営化は現実化する!?



<郵政再民営化について>郵政民営化の権化とも言うべき、小泉純一郎氏が、2月12日18名の議員を集めて、麻生首相の最近の言動を「笑っちゃうくらい呆れている」と表現した。背景には、自身が命運をかけて実現させた小泉改革の本丸「郵政民営化」を見直す動きが、麻生政権内部に芽生えていることに対する危機感があると見られている。岩國氏にそのことを聞くと「まず郵政民営化とは何だったのか?国会で徹底した議論がなされるべき。民営化が大好きなアメリカでも、郵政事業は民営化していない。それをもう一回勉強すべきだ。」と語った。確かに、国会議員の多くは、国民の利益がどこにあるか、ということも分からずに右に左に動いているに過ぎない。「ただ風だけを読んで、この郵政問題を、再び俎上(そじょう)にのせて、賛成反対と言ったところで、また同じ失敗を繰り返すだけ・・・」という岩國氏の言葉は正論だ。郵政事業は、前島密という人物が、世界の郵便事業を研究し、日本国民のこれからの100年の為には、この郵政事業を立ち上げることが大事だとして創成したものだ。それから130年という歳月をかけて簡保や郵貯や不動産の巨額の資産が積み上がった。結局郵政民営化とは、この国民の共有財産である巨額の資産を、流動化して運用するというよりは、破綻したグローバル金融に供し、中央郵便局や「かんぽの宿」などの不動産については、流動化とは名ばかりの土地転がしの「私物化」するニセモノの改革だったのではないか・・・。岩國氏との対話を通じて、もしかすると一度民営化された郵政事業ではあるが、ニュージーランドのように、再度公営化する道もあり得ると感じた。(佐藤弘弥記)