
米社債市場では4日7日まで3営業日連続で新規発行の発表がゼロになった。写真は米ドル紙幣。4日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[7日 ロイター] – 米社債市場では7日まで3営業日連続で新規発行の発表がゼロになった。トランプ大統領の関税政策が米景気後退をもたらすのではないかとの懸念から、米国債利回りと比較した信用スプレッド拡大が続いているためだ。
トランプ氏が相互関税の詳細を発表した2日から7日までに、投資適格社債の信用スプレッドは平均で24ベーシスポイント(bp)広がって120bpと2023年11月以来の高水準を記録した。
ICE BAMLのデータ(.MERC0A0), opens new tab(.MERH0A0), opens new tabによると、高利回り社債の信用スプレッドもこの間119bp拡大して23年6月以来の461bpに拡大している。
ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ債券ストラテジスト、ギイ・ルバ氏は、株価に持ち直しの兆しが出てくれば、社債にもある程度押し目買いが入ると予想。しかし「今のところは足場が悪い市場で、どのようなファンダメンタルズないしテクニカルの指標にも準拠していない」と指摘した。
あるシンジケートバンカーは、新規発行を模索していた幾つかの企業はあったが、市場の不安定な値動きが続き、大幅なプレミアムを乗せない限り十分な需要を確保できるかどうか分からなかったので起債見送りを決めたと明かした。
別の市場関係者は、先週末の動きからは、トランプ政権の関税を巡る強硬姿勢が和らぐか、米国の貿易相手側の交渉がより急速に進展して潮目が変わると期待させる材料は何もなかったと説明した。
ムーディーズのバイスプレジデント兼シニア・クレジット・オフィサーのシャロン・ウー氏は、高利回り社債のスプレッド拡大が続けば、世界全体のデフォルト(債務不履行)率は足元の5%弱から1年後に8%超まで上昇しかねないと警告した。
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