アジア時間7日午前の取引で、ニューヨーク原油先物相場は一時約4.2%急落し、1バレル=60ドルを割り込んだ。

  サウジアラビアが公式販売価格(OSP)を大きく引き下げたことに加え、貿易戦争のエスカレートが世界的リセッション(景気後退)やエネルギー需要減退を招くとの不安が拡大した。

  石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は3日、供給拡大ペースを加速させ、5月から日量41万1000バレルを市場に追加供給すると発表したばかり。サウジの値下げで原油安に拍車が掛かった。

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  サウジはアジアの顧客向けに5月に出荷する原油価格について、過去2年余りで最も大幅な引き下げを決めた。

  ブルームバーグが確認したところでは、サウジの国営石油会社サウジアラムコは、アジア主要顧客向けアラビアン・ライトのOSPをバレル当たり2.30ドル引き下げる。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は一時59.38ドルの安値まで下落した。国際原油価格の指標、ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海原油代表油種ブレント先物6月限も一時約4%下げ、63.01ドルの安値を付けた。

Oil Tanks as Trade-War Risks Mount | Brent slumps to lowest level in four years

 

 

  バンダ・インサイツの創業者、バンダナ・ハリ最高経営責任者(CEO)は「市場はなおパニックの渦中にある状態で週明けを迎えた。底値をあえて拾い、売りの津波を遮る者は誰もいない」と指摘した。

原題:Saudis Slash Oil Prices to Asia After Surprise Output Hike (1)、Oil Plummets as Trade Risks Increase and Saudis Slash Prices(抜粋)