コメの小売価格の高騰が続いている。この先、安くなるのか。経済評論家の鈴木貴博さんは「コメを買うのはタイミングが大切だ。私だったら買うのは4月以降にする」という――。


スーパーのコメの棚から5kg入りのコメを取ろうとしている女性

写真=iStock.com/Hakase_

※写真はイメージです



実はコメ騒動は「半分」落ち着いている

私の自宅は東京の都心部です。近所のスーパーを回るとコメの価格はほとんどの銘柄で5kgあたり4000円を超えています。農水省が発表する全国のスーパー1000店での平均価格は最新の2月17日の週のデータで3939円ですが、今後発表される3月上旬のコメ価格はさらに上がりそうです。


コメ価格の高騰具合がどれほど異常なのかを振り返ってみると、昨年の今ごろはスーパーの平均価格は5kgあたり2000円程度でした。今と比べると半額で、しかもこの水準がわたしたち国民が長年、コメの価格はこんなものだと考えていた水準でした。


それが「令和のコメ騒動」と言われた昨年の夏には2800円くらいに上昇します。その当時でもずいぶん高いと思ったのですが、今や体感価格は4000円超です。


「新米が出回ればコメ騒動は落ち着く」


という政治家の答弁を信じていた読者の皆さんは、次の選挙に怒りをぶつけたい気持ちかもしれません。


政府もウソを言っていたわけではないのです。昨年の夏、わたしたち国民が困ったのはコメの価格が2800円ほどになったこと以上に、コメがスーパーの棚から消えてしまったことでした。新米が出回ったことで今ではスーパーの棚に普通にコメが置かれるように状況が改善しました。コメ騒動が半分は落ち着いたわけです。


重要なのはコメを買うタイミング

とはいえ頭が痛いのはコメが4000円もするということです。これから一体どうなるのでしょうか?


先に読者の皆さんにこの記事を読むメリットの話をさせていただきます。これからスーパーに行ってコメを買うなら、その前にこの記事を読んでください。コメを買うタイミングが重要です。


私は未来予測専門の経済評論家です。この仕事のメリットのひとつは、私生活で得をすることです。昨年9月に私は娘とふたりで、ふるさと納税で2024年産の新米を先行受付で30kgほど確保しました。うちと両親と家内の実家の3世帯分でした。


昨年のコメ不足は一昨年の気候変動による不作が原因とされています。未来予測の立場では「だったら2024年の夏も酷暑で不作だったから、コメは新米が出回った後でも供給不足になるはずだ」と予想しました。それで生活者の立場としては、先回りして生活に必要なコメを確保したのです。


寄付額は5kg換算で7000円でした。ふるさと納税にあまり詳しくない方のために説明させていただくと、返礼品の価格は寄付額の30%以内と決められています。寄付を受け入れる自治体は新米の価格を5kg2100円と、相場が元に戻る前提で算定していたのでしょう。その時の寄付では20%のポイント還元も受けたので、かなり安くコメを確保できたと思っています。