安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

かつて日本でも「デュアリス」という名で販売されていた日産のSUV「キャッシュカイ」。現在は、3代目となるモデルが、欧州と中国の市場を中心に販売されていますが、中国では、「キャッシュカイ」というモデルとともに、「キャッシュカイ・オナー」というモデルが展開されています。

はたして、この2モデルの違いは何なのでしょうか。実は販売手法、ラインアップが少ない国内日産にもぜひ取り入れてほしい戦略のひとつなのです。

 

■中国市場で大ヒットした2代目キャッシュカイ

日産「キャッシュカイ」は、かつて日本でも「デュアリス」として販売されていたCセグメントのクロスオーバーSUVです。

2000年代の欧州Cセグメントといえば、フォルクスワーゲン・ゴルフのようなハッチバッグ車が主流でしたが、初代キャッシュカイ(デュアリス)は、小型クロスオーバーSUVという新たなスタイルで戦いを挑み、欧州ユーザーの好みにあわせたコンサバなデザイン(日産デザインヨーロッパが担当)や、欧州の路面に合わせたザックス製ダンパーによるしなやかな足回り、SUVとは思えぬ高い静粛性を、リーズナブルに提供。

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2007年にデビューした初代キャシュカイ。デザインは、欧州日産のデザインセンターが中心となり行われた

その結果、初代キャッシュカイは、英国やロシア、イタリア、オーストリアをはじめとして、オランダ、ポルトガル、ギリシャ、スロバキア、ノルウェーなどの欧州各国で大ヒット。生産を担当したNMUK(英国日産自動車製造)は、幾度も生産能力増強を発表し、初代モデルは欧州市場で180万台以上という販売記録を打ち立てました。

2008年には中国市場へも導入され、2013年には2代目モデルが登場しました。この2代目モデルが中国市場で大ヒット(中国市場投入は2015年)。日産によると、2020年時点でのグローバルでのキャシュカイ総販売台数約529万台のうち、約130万台が中国市場での販売ということです。

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中国市場向けの2代目キャッシュカイ(2015年デビュー当時)。総販売台数約529万台のうち、約130万台が中国市場での販売となるなど、中国市場で大ヒットした