ポイントの発行額は10年で2倍近くに拡大しています(野村総合研究所 国内におけるポイント・マイレージの年間最少発行額の実績値(推計)より)。

生活のさまざまな場面でポイントをためる、「ポイ活」も盛んにおこなわれています。

「ポイ活アプリでダイエットに成功しました」

買い物だけでなく、食事メニューを記録するとポイントがたまるアプリ、徒歩や電車、車で移動するだけでポイントがたまるアプリなども登場しています。
 

値上げ時代の賢いポイ活の秘けつはこちら↓ 


配信期限2/14(金) 午後7:30-2/21(金) 午後7:57

健康につながる行動でポイントが

年間50万円相当のポイントをため、「ポイ活の達人」といわれるお笑い芸人の井上ポイントさん。そのポイ活に密着し、賢いポイントのため方を聞いた前編の記事はこちら。

買い物だけではなく、生活のさまざまな場面でポイントが貯まるサービスも生まれています。

都内で美容関係の仕事をしている大築貞美さんは、あるポイ活アプリを使うことでダイエットに成功しました。

アプリは、東京・葛飾区が、区民や区内に通勤・通学する18歳以上の人に提供しているものです。

健康につながる行動を実践すると、デジタル商品券「かつしかPAY」に交換できるポイントが貯まります。

<ポイント付与の対象>
・1日5000歩以上歩く 10ポイント
・食事メニューを記録 5ポイント
・体重を記録 3ポイント
・血圧を記録 3ポイント
・区内のスポーツジム利用 20ポイント
・ストレスチェック 5ポイント
・健診の受診 20ポイント など

ポイントが貯まるならと、大築さんは運動や食事の内容を見直し、体重を2キロほど減らすことができたのです。

大築貞美さん
「ふだんの生活の中で本当にちょっとずつポイントがたまっていくところを見るとうれしくなって、ちょっと意識して歩いたり、体重を測ってみたり、やる気にはなりますね」

2024年10月にアプリの提供を始めた葛飾区。

今年度の利用者の目標を5000人としていましたが、約1週間で目標を達成、約1か月で利用者は1万人を超えました。

区は、健康寿命が都の平均を下回っていたため、これまでも健康促進のための施策を行ってきましたが、関心が低い人をどう巻き込むかが課題となっていました。

しかし、ポイ活を絡めたことで、区民の取り組み方が大きく変わったといいます。

葛飾区 健康推進都市担当課長 川島典子さん
「参加者にとっては、自分が頑張って貯めたポイントがお金として使えるというのは、動機づけになるのかと。とても驚いています」

買い物以外でもポイントがもらえる取り組みは、ほかの自治体でも広がっています。

埼玉県深谷市では、2023年の知事選挙で投票率があがるごとに、地域通貨のポイント還元率がアップするキャンペーンをおこないました。

神奈川県の一部の自治体では、プラスチックごみの削減など、SDGsにつながる行動でポイントを付与する事業をおこなっています。

移動するだけでポイントたまるアプリも

さらに「ただ移動する」、それだけでポイントが貯まるアプリも登場しています。

徒歩・車・電車などで10キロ移動すると、1円ほどのポイントが貯まるアプリです。

4年間でのダウンロード数は、のべ2000万にのぼっています。

このポイ活アプリを開発したのは、カーナビなどに使われる、デジタル地図の作成を行う会社です。

アプリで集めた人流データは、地図の精度や品質の向上に活用されています。

例えば、交差点のある1日の交通量などを分析し、交差点の事故のリスクなどを算出。それらを盛り込んだ、デジタル地図の開発を進めています。

カーナビでの注意喚起や、危険な場所を通らないようルートを回避させることに使えるのではないかといいます。

ジオテクノロジーズ執行役員 秋本和紀さん
「ポイ活に我々の地図情報を絡めて、人流データを取るというアプリのアイデアができました。ユーザーにとって非常にわかりやすく幅広い方に使ってもらうことができたのかなと思いますね」

ポイ活の注意点は

人気が高まるポイ活ですが、注意点もあります。

国民生活センターには「もらえるはずのポイントが実際にはもらえなかった」「意図せぬ商品を結果的に購入させられた」といった、ポイ活に関するトラブルが報告されています。

ポイントサービスについて研究している安岡寛道さんは、消費者自身がポイントに振り回され過ぎない心構えが必要だと指摘します。

明星大学 経営学部教授 安岡寛道さん
「消費者の我々は、ポイントはあくまで顧客囲い込みのための企業の戦略であることを念頭に置いておく必要があります。私たちの購買情報が何に使われているか、ある程度は理解しておく必要がありますし、ポイントがもらえるからと必要のないものを購入していては本末転倒です。

また、現在のポイント市場は複雑化していてわかりにくさもあります。『ポイ活疲れ』も指摘されているので、企業側も消費者が利用しやすいポイントや特典のあり方を考えていく必要があります」

なぜポイ活はここまで広がっているのでしょうか。

安岡さんによれば、ポイント市場拡大の転機となったのが、航空マイルが流行ったあとの 2010年代に広がった「共通ポイント」だといいます。

企業ごとに分かれていたポイントに対して、さまざまな店で貯められて使える『共通ポイント』が広がりました。

消費者にとってはさまざまな店で、一つのポイントが貯まる、使えるということで、ポイントの使い勝手がよくなりました。

明星大学 経営学部教授 安岡寛道さん
「ポイントの情報への感度が高いかどうかで、家計に年間10万円ほどの差がつくようになっています。企業側にとっても、ポイントを付与すれば、そのポイントを使うためにまた来店してもらえ、購買情報などのデータを取得できるメリットがあります。

今後もあの手この手のポイントを使った戦略が展開されていくと思いますが、私たち消費者は躍らされすぎず、自分の生活に合ったポイ活を取捨選択をすることが重要です」

<前編の記事>
値上げ時代のポイ活のコツ 井上ポイントさんおすすめは 千葉・市川など地域通貨活用する人も

賢いポイ活の秘けつを解説します↓


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