[ビリニュス 9日 ロイター] – エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は9日、ロシアの送電網から欧州連合(EU)の送電網への切り替えを完了した。海底通信ケーブルやパイプラインの損傷が相次ぎ、安全保障が強化される中、ロシア産エネルギーへの依存から脱却する。
フォンデアライエン欧州委員長はリトアニアの首都ビリニュスで開かれた式典で「敵対する隣国とつながる送電線の鎖は、過去のものとなる」と述べ、地域にとって自由の新時代を迎えたと歓迎した。
3国は、2014年のロシアのクリミア併合を機にロシアからの電力網遮断の議論が活発化し、準備を進めてきた。22年のロシアのウクライナ侵攻でその勢いが増した。

2月9日、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は、ロシアの送電網から欧州連合(EU)の送電網への切り替えを完了した。ラトビア・ビジャカで8日撮影(2025年 ロイター/Ints Kalnins)
フォンデアライエン氏は「これは自由であり、脅威からの自由であり、脅迫からの自由だ」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は毎晩行うビデオ演説で「ロシアはもはやエネルギーを武器としてバルト3国に対抗することはできない」と述べた。
3国は22年のウクライナ侵攻開始後はロシアからの電力の購入を停止したが、停電を避けるため電力網は維持してきた。
A map showing the Baltic States’ power interconnectors with Finland, Poland and Sweden, as well as crossings of power lines to Russia and Belarus that were disconnected on Feb. 8, 2025.
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