激動の戦国時代を生き抜き、加賀百万石の礎を築いた藩祖・前田利家と賢夫人として知られるまつが繰り広げる夫婦の愛のサクセスストーリー。

初めての企画書に“まつ”!
 『利家とまつ』の原作・脚本は竹山洋さんだ。大河ドラマは、『秀吉』(1996年)に続いて2作品目になる。その竹山さんが26年前、脚本家として最初に民放局に提出した企画書に芳春院(てい髪後のまつの号)のことを書きたいと記していた。なぜ、そう思ったのかは記憶にないのだが、おそらく夫に献身した妻の姿を書いてみたかったのではないかと振り返っている。そのとき以来、温めていた企画が大河2作目で日の目を見ることになった。

 利家については、『秀吉』を書いていたころから、心の中でその存在が気になっていたという。信長、秀吉、家康に信頼された利家の生涯を夫婦の物語として書けないものか。いくつもの人生の節目で生死にかかわる決断や、一寸先は闇という状態を背負ってきた利家を書くことで、30代、40代の男性に伝えられるものがあるのではないかと、ひそかに考えていたそうだ。

 夫婦の愛を感動的に描く“戦国強力ホームドラマ”は、遡ること26年前からスタートしていたといえそうだ。