列島に大雨をもたらした温帯低気圧の影響で、6日も広い範囲で大気が不安定な状況となっています。各地で落雷やひょうが発生するなど今後も警戒が必要です。

 静岡県掛川市、あたりが暗くなったと同時に振ってきたのはひょう。台風の翌日、いつもなら台風一過で、スカっと晴れるはずが、この天気。

 さらに磐田市では…。撮影した人によると、遠くで雷が鳴ったと思ったら、10分で天気が急変したということです。

 6日の午後、東海地方全域に雷注意報が出されていました。この大雨をもたらしたのは温帯低気圧に変わった元台風4号。その影響で湿った空気が入り、東北から九州の広い範囲で大気が不安定になっていました。

 落雷により滑走路に穴があいた鹿児島空港。映像はそれより前の時間帯ですが、激しい雷鳴が。空港事務所によると、6日朝に出勤した職員が滑走路に落雷による穴が3カ所空いているのを発見したということです。しかも一つは縦20センチ、横40センチ、深さ10センチという大きな穴だったということです。

 台風が去ったと思ったら、雷にひょうです…。

 この不安定な天気で影響が出ていたのは、神奈川県厚木市の養豚場です。扇風機とミストシャワーが設置された豚舎の中で豚が餌(えさ)を食べていました。食欲旺盛にも見えますが。

 臼井農産・臼井欽一社長:「暑くなると豚も人間もそうだと思うんですけど、食欲がなくなるんですね。餌をあげて太ってもらうのが良かったが、1週間ほとんど豚が太らなかった」

 慣れない暑さにバテてしまい、太るどころか痩せてしまったという豚。周辺の海老名では、この10日間の平均気温が平年に比べて4℃以上高くなり、猛暑日になる日もありました。さらにウクライナ侵攻の影響で飼料代も高騰。

 臼井農産・臼井欽一社長:「(Q.またここから急激に温度が上がると)豚の生産量が少し減ってしまうかもしれない」「(Q.節電、暑さ、飼料の高騰、3つが重なるが)ほとんど災害に近いレベルかなと私は認識しています」

 さらに、暑さの影響は鯉やヘラブナ釣りができる千葉県成田市の釣り堀にも。適した水温は、23℃から24℃。

 谷養魚場・谷健治社長:「35℃くらいあるんじゃないか。熱帯魚並み。稚魚は暑い方が育ちが良いが、大きいコイは水温が上がりすぎると餌を食わない」

 暑さから鯉が餌を残してしまうため、水質も低下してしまうといいます。さらに円安などの影響で、餌代も2割ほど高騰しているといいます。

 関東でも来週には再び猛暑日に迫るような厳しい暑さとなる見込みで、人間にも動物にもつらい日々が続きそうです。
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