「Project Glasswing」参画、電力や鉄道など社会インフラ防御へ

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日立製作所は、米AI企業Anthropicが開発した最先端人工知能モデル「Claude Mythos Preview(クロード・ミュトス)」へのアクセス権を取得する契約を締結した。同社が主導するサイバーセキュリティ枠組み「Project Glasswing」に参画し、電力や鉄道など重要インフラシステムの脆弱性発見とサイバー防衛の技術検証に活用する。

(画像:ビジネス+IT)
日立製作所は2026年6月4日に米Anthropicと契約を締結し、サイバーセキュリティプロジェクト「Project Glasswing」に参画した。これにより、強力なコード解析力と脆弱性発見能力を備える最新AIモデル「Claude Mythos Preview(以下、ミュトス)」への限定的なアクセス権を取得する。

【図版付き記事はこちら】日立がミュトスへのアクセスでAnthropicと契約、社会インフラの防御へ(画像:ビジネス+IT)
ミュトスは、ソフトウェアやシステムに潜む未知の脆弱性(ゼロデイ脆弱性)を高い精度で特定する。Anthropicは技術の悪用を防ぐため、ミュトスの一般公開を行わず、信頼できる防衛目的のパートナー企業や政府機関にのみアクセスを許可している。日立製作所はエネルギーや交通など社会インフラを支える企業としての役割を担っており、インフラ防衛を目的にアクセスが認められた。
同社はミュトスを活用し、自社が開発・保守を手掛ける大規模なインフラ制御システムに内在する脆弱性の事前検知と修正に取り組む。高度化するサイバー攻撃の脅威に対し、最先端AIを用いた技術検証を通じて対応力を抜本的に強化する。日立製作所は2026年5月19日にもAnthropicとの戦略的パートナーシップを発表し、グループ従業員29万人への生成AI「Claude」の導入やインフラ向けAI開発を進める方針を示していた。今回のミュトス導入は、より高度なセキュリティ分野へのAI適用を意味する。
AIを用いたサイバー攻撃に対抗するため、国内ではすでに3メガバンクがミュトスを活用した金融インフラ防衛に動いている。日立製作所の参画により、民間企業による最先端AIを用いた重要インフラ防護の取り組みが本格化する。
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