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MOREに初めて見せる、“いろいろ”な上白石萌音
女優、歌手とさまざまな活動を通して見せる柔軟性。その中に感じる凜とした強さ。誰からも愛される圧倒的な好感度……。そんな上白石萌音さんがいつも心がけていること・つい甘くなってしまうものとは? 知られざる彼女の素顔を深堀り!

「人見知りだけど、人と話すことが好き。だから、いつも笑顔で礼儀正しくいたい」

かみしらいし・もね●1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2021年度後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の初代ヒロイン・橘安子を演じる。初の書き下ろしエッセイ集『いろいろ』(NHK出版)が9月25日発売

上白石萌音の「はじめまして」のあいさつ
誰からも愛される、信頼の色。“はじめまして”のネイビー

「はじめまして」のあいさつは、第一印象のすべてを決めると言っても過言じゃない。そう思っているからこそ、初対面の場では笑顔で礼儀正しくあいさつすることを大事にしています。私は人見知りなので、それをカバーするためにニコニコしているふしもあって。内心は「嫌われたくないよ〜」ってビクビクしているんです(笑)。自己紹介の時には、反射的に「ふつつか者ですが……」というフレーズをつけがち。相手の方へのリスペクト、さらに「ご指導ビシバシお願いします!」という気持ちをこめて、そう言うようにしています。

人見知りではあるけど、人は大好き。だから、共演者の方やスタッフさんには勇気を出して自分から話しかけます。そうすると、ときどき「この人とは絶対に仲よくなりたい!」って心ときめく瞬間があって。しーさん(佐藤栞里)との出会いも、まさにそんな感じでした。ちなみに、しーさんとはついさっきも連絡を取ったばかり。撮影現場で見せていただいたMOREの連載ページでトーストを食べている写真が可愛すぎたので、メッセージを送ったんです。そしたら「大好きだよー!!」っていう返事が届いて、幸せな気持ちになりました♡(上白石さん)

ネイビーにピンストライプは間違いなしの上品さ。ワンピースの首もとから白シャツの衿をのぞかせて知的な表情を加えたら、世代問わず愛される好印象コーデのでき上がり。でも実はキャップだって似合う、という可愛いギャップも愛される秘訣だったり。

上白石萌音ってどんな人間?
凛とした雰囲気に背すじが伸びる。“知的”なネイビー

私は、基本的に好奇心でできている人間。子どもの頃から「なんで?」の連続だったし、まわりにはその疑問に答えてくれる大人がたくさんいたので、「なんで?」が解決されていくことが楽しくて、そのまま大きくなったような気がします。今も、心に引っかかったことは本を読んで調べたり考えたりして、きちんと答えを出したい。受験のために泣きながら暗記した世界史の年号はひとつも記憶にないけれど(笑)、「なんで?」がきっかけで得た知識って、幼稚園の頃のものでも覚えているんですよね。積極的に知ろうとすることは、知識を蓄えられるいちばんの秘訣。これからも、知りたい、学びたいと思う気持ちを大切にしていきたいです。

そして、9月に私のエッセイ集『いろいろ』が発売されます。カッコつけずに今の頭の中をほぼお見せしてしまったので、読まれるのは隠居したいくらい恥ずかしい(笑)。私は、気持ちが沈んだ時ほどポジティブなほうに考え方を変換するようにしているんですけど、このエッセイも最後は必ず明るく終わろうという想いで書きました。読んでくださった方にとって、少しでも心が軽くなるきっかけになればうれしいです。(上白石さん)

この秋注目のトラッドテイストに挑戦。ネイビーのシャツは、ボタンを上まで留めてかっちりめに着るのが今の気分。チェック柄スカートもブルー系を選んでワントーンコーデに。

上白石萌音、朝ドラで◯◯◯にデレデレ!
とはいえ甘すぎない。“甘い”ネイビー

私がつい甘くなってしまうもの。それは、子どもです。大好きだから、すぐにデレデレしちゃう(笑)。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の撮影では半分くらいが小さい子どもたちと一緒のシーンだったんですけど、泣いてもダダをこねても可愛くて! 撮影の合間には、みんなでいろいろな童謡を歌って……昔から親しまれてきた歌って、令和生まれの子にも通じるんです。それがうれしくてノンストップで歌ったり、言葉を教えてあげたりする日々でした。

自分自身を甘やかしたい時は、やっぱりおいしい食事! 作ることも嫌いじゃないけど、甘えるとなったらプロの方が作った料理に頼りたいから(笑)、最近は出前かテイクアウト。お肉と白いご飯の組み合わせがベストです♡(上白石さん)

今年を代表するアイテム、衿つきブラウスもネイビーをセレクト。甘いけど甘すぎない、モア世代らしい大人っぽさも手に入る。シックな色が主役なら、軽やかな素材の小物で軽快に仕上げても素敵。

上白石萌音の幼少期とは?
品のいい遊び心をまとって。“やんちゃ”なネイビー

以前、ゲッターズ飯田さんに占ってもらった時に「根がアホ」だと言われたことが(笑)。たしかに変わった人やおもしろいことが大好きだし、落ち込むわりにすぐ忘れるし、その言葉にすごく納得したんです。(上白石さん、以下同)

その素地が築かれたのは、幼少期。幼なじみの男の子たちと細い木に登って落ちてケガをしたり、ケンカをして小さい体で戦ったり、とにかく本能の赴くままにアホなことをして育ってきたんですよね。

でも、アホって悪いことばかりじゃなくて、頑張ってもどうしようもない時に「まぁいっか!」って切り替えられちゃう、すがすがしさがある。そういう自分のアホさには救われています(笑)。

ネイビーのワンピにカットソーをレイヤード。ハットや柄ストールなどやんちゃな小物で味つけをすれば、大人の遊び心を感じる着こなしに。

23歳になった上白石萌音の「これから」
気負わない等身大の大人っぽさ。“大人”なネイビー
今年の1月に23歳の誕生日を迎えました。でも、幼い頃に思い描いていた23歳に比べると、今の私はずっと子ども。その証拠に、高校生の時は「24歳で結婚したい」って言っていたんです。23〜24歳の頃には子どもをひとり育てられるくらいの人間力が身についているはずと期待していたのに、現実は自分のお世話だけで手いっぱい(笑)。まだまだだなって思うことばかりです。それでも、少しずつ自分のことをわかってきて、弱音が吐けるようになったのは大人になった証拠かも。

10代の頃の私は、弱い部分を誰にも見せられなくてダメになることが多かったんです。でも、21歳前後の時に母から「あんたはつつかないと出さないからね」って言われて、知らず知らずのうちに心配をかけてしまっていたんだということに気づいて。それ以来、弱音を吐くのは悪いことじゃないと思い、適度にガス抜きができるようになりました。今でも悩みを打ち明けられるのは本当に親しい人、ほぼ家族だけなんですけど、私としてはちょっとした成長かなって思っています。

こんな私がいつかなりたいのは、可愛いおばあちゃん。私のおばあちゃんは、いつもキレイで、朗らかで、すごく可愛らしいんです。私自身も、これからきっと経験する、うれしいことやつらいことが素敵なシワとして刻まれるような、そんな人生を送っていきたいです。

オーバーオールにノーカラージャケット。いつもより“ちょっと大人”、が気恥ずかしくなくてちょうどいい。