【報知映画賞】吉田「羊年景気」舞台女優から18年…「天にも昇る気持ち」
スポーツ報知 11月26日 7時6分配信
「敬愛する田中裕子さん、原田美枝子さんと同じ助演女優賞を頂けるんだって泣きそうでした」と幸せそうに話した吉田羊
◆第40回報知映画賞 助演女優賞・吉田羊「ビリギャル」「愛を積むひと」「脳内ポイズンベリー」「HERO」 ドラマ撮影の合間、吉田羊はマネジャーに怖い顔で呼び出され、不安でいるとハイタッチで受賞を告げられた。初の映画賞。驚きすぎて「ハッ」と息をのむような高い声が飛び出た。小劇場の舞台女優から始めて約10年、映像作品に進出し約8年。ノミネートだけで「よくやった。私!」と喜んでいただけに「天にも昇る気持ちでした」と振り返った。 「ビリギャル」の主人公・さやか(有村架純)に無償の愛を注ぐ母役は一番不安だった。14年のドラマ「HERO」の馬場検事役でブレイク。母役の経験はあるが「私のパブリックイメージが仕事のできる強い上司。私は違和感はないけど見る方がどうかな」。「本当に愛にあふれた」実在の母を演じることも不安だったが、有村と最初の共演場面で吹っ切れた。さやかが「やっぱり慶応(大)に行きたい」と宣言する姿に、涙がこみ上げ「大丈夫だ。この子の母親になれる」と確信した。実在の母は「自分のつたない人生がこんなに素晴らしい作品になるなんて」と号泣。役者冥利に尽きる瞬間だった。 「愛を積むひと」は夫婦役となる初共演の柄本明(67)が「ストンとそこにいてくださった」。ロケ地の牧場で熟睡する、休憩中の柄本に牧場経営の夫婦像が見えた。「HERO」は「ドラマの世界観を変えないことが大事」とそのままのスタンスで演じた。脳内の人格を演じた「脳内ポイズンベリー」と四者四様、変幻自在。 今年の干支(えと)にちなみ「羊年景気」と笑う。「やっぱり羊年だからだったねって言われないように一つ一つお仕事頑張ります」とほほ笑んだ。(角田 史生) ▽助演女優賞・選考経過 黒木、満島、北川、広瀬、石原、波瑠、長澤、池脇と次々挙がり激戦の気配も、吉田羊が1回目投票で過半数超え。「一本調子じゃない。まさに縦横無尽で、今年の顔の1人」(荒木)、「吉田さんの年かも。毎年名前が出る人になるんじゃないか」(渡辺)。 ◆吉田 羊(よしだ・よう)2月3日、福岡県久留米市生まれ。年齢非公表。97年、舞台女優としてデビュー。07年頃から映像作品に進出。09年、「20世紀少年〈第2章〉最後の希望」で映画デビュー。木村佳乃とダブル主演の初主演映画「嫌な女」(黒木瞳監督)が来年公開予定。来年のNHK大河ドラマ「真田丸」で3度目の大河出演となる。 ◆ビリギャル 高校2年生のさやか(有村架純)は全く勉強をせずに友達と遊んでばかりで、成績はいつも学年ビリ。危機感を覚えて学習塾にやってきたが、学力は講師の坪田(伊藤淳史)も驚きを隠せない低レベル。夢だけは一人前に大きいさやかは目標を慶大に定め、坪田や母親(吉田)の支えを受けながら、猛勉強に励む。土井裕泰監督。 ◆脳内ポイズンベリー 駆けだしの携帯小説家・いちこ(真木よう子)は偶然、意中の年下男子(古川雄輝)と巡り合うが、同時に優しい草食系男子(成河)からも思いを寄せられる。どちらの男を選ぶかと悩む度に、いちこの脳内で議長担当(西島秀俊)、ポジティブ担当(神木隆之介)、ネガティブ担当(吉田羊)ら個性的なキャラクターが脳内会議を繰り広げていく。佐藤祐一監督。 ◆HERO 某国大使館の裏通りで一人の女性が交通事故死する。東京地検城西支部の検事・久利生(木村拓哉)は事故の真相に迫ろうとするが、そこには「治外法権」という巨大な壁が立ちはだかる。だが、馬場礼子(吉田)ら個性的な城西支部の面々は団結して真相解明に奔走。久利生は事件の裏側に隠れたもう一つの事件の真相に迫っていく。鈴木雅之監督。

引用:Yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151125-00000225-sph-ent