カメラの前でおどけて見せる5歳の男の子は、福岡・中間市にある保育園に通う、倉掛冬生ちゃん。

29日、変わり果てた姿で発見された。

突然失われた小さな命。
冬生ちゃんの祖母が、涙ながらに取材に答えた。

冬生ちゃんの祖母「冬生、冬生、おばあちゃんだから目を開けて。お願いだから冬生、目を開けて…」

29日午後5時15分ごろ、冬生ちゃんが通う保育園の関係者から、警察に「送迎バスで園児が倒れている」との1本の通報が寄せられた。

バスの中で倒れていたのは、冬生ちゃん。
意識不明のまま病院に運ばれ、その後、死亡が確認された。

この日の朝、いつものようにバスに乗って保育園に向かった冬生ちゃん。

警察によると、この保育園では、行きと帰りで違うバスを使っていたという。

しかし、夕方、帰りのバスに乗っているはずの冬生ちゃんがいないことから、母親が保育園に連絡。

職員が園内を探したところ、駐車場に止められた行きのバスの中で、倒れている冬生ちゃんを発見したという。

30日朝、保育園を訪れた園児たちの保護者は、「(送迎バスに)乗っているので、やっぱり心が痛い」、「かなりショックですよね。同じ子どもを持つ親として」などと話した。

冬生ちゃんは、登園した時、助手席側の後ろのほうに座っていたが、発見された時には運転席側の後ろにいたという。

冬生ちゃんの祖母「冬生は賢くて、利口で活発で、人の思いがわかる、ものすごく利発な子」

この日、送迎バスを運転していたのは、40代の女性園長。

警察に、「子どもを降ろしたあと、自分が鍵をかけた」と話している。

29日、隣接する北九州市の最高気温は33度。

発見された時、冬生ちゃんには、熱中症のような症状が見られたという。

冬生ちゃんの祖母「小さな手で冬生がどれだけ開かないドアを必死に、賢い子だから一生懸命席に座って、ドンドンドンドンたたいたと思う。冬生を返してください」

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