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今回は、タイで起きたタムルアン洞窟の遭難事故についてです。
地元サッカーチームの12人の少年とコーチは、練習後に立ち寄った森林公園の洞窟内で、突然の豪雨による増水に見舞われ、身動きが取れなくなってしまいます。
全員の生存が確認されたものの、彼らは洞窟の入口から4キロも離れた地点にいる。遭難した日からすでに9日が経過しており、雨がまた降ればさらに水位が増してしまう。一刻を争う状況で、世界各国から集まった洞窟ダイバーたちによる、前代未聞の救出作戦とは!?
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【あらすじ】
タムルアン洞窟の遭難事故ってどんな遭難事故だったっけ?

この事故は、タイのサッカーチームに所属する12名の少年とコーチ1名がタムルアン洞窟を探索中に雨季による大雨の影響で洞窟内の水位があがってしまい、洞窟から出ることができなくなり遭難した事故なんだぜ。少年たちは無事に生存が確認されたけど、彼らがいた場所は入り口からかなり離れた場所で救出活動は容易には行えなかったんだ。救出活動は少年たちの体力消耗と自然の脅威との戦いを余儀なくされたんだぜ

タムルアン洞窟とは

事故が起こったのは、タイ王国のチェンライと呼ばれる県だ
チェンライ県のある場所はタイ王国の最北端になんだぜ。その北にはミャンマー、東にはラオスがある、このタイ・ミャンマー・ラオスが接する国境は黄金の三角地帯とも呼ばれているんだ。事故が起きたタムルアン洞窟はまさにその国境沿いにある山なんだぜ
地元では、「夫を亡くした妊婦が自ら命をたち山になった。妊婦の血が川となり、女性器は洞窟となった」と長く語り継がれているな
洞窟としては、タイ国内でも3番目に長い鍾乳洞ってことで研究者の間では有名なスポットだったのよね?
そうだぜ。もともとは研究者くらいしか洞窟に入る人はいなかったんだが、今回の洞窟事件によって洞窟自体が一躍有名になったんだぜ。しかも、この事故をもとに映画が制作されているくらいだしな
もしかして、「THE CAVE サッカー少年救出までの18日間」っていうタイトルの映画かしら?
そうだぜ。2019年の3月に映画化されているんだ

事故の概要

事故は、2018年6月23日にタイ王国のチェンライ県タムルアン森林公園内のタムルアン洞窟でおきたんだ。地元のサッカーチーム「ムーパ・アカデミー」のメンバーであるコーチ一名と少年12人の計13人が洞窟に閉じ込められたんだぜ
洞窟は、普段から少年たちの肝試しなどの遊び場のひとつになっていたんだぜ。奥まで入っていくこともよくあったらしいし、奇妙な言い伝えがあるからこそ少年たちの冒険心や好奇心を刺激していたんだな
コーチを除けば少年たちはみんな11~16歳の子たちだから、たしかに洞窟は興味をそそる対象になりえるわ
事故当日は、チームメンバーの一人が誕生日だったんだ。練習後にその誕生日を祝うため、みんなお菓子や飲み物を持ち寄って洞窟の中で歌を歌ったりして祝う予定だったんだ
洞窟の中なら、歌を歌っても騒いでも周りの迷惑にはならないし…少年たちなりの配慮の結果だったのかしら
そうだな。しかし、季節が悪かった。雨季の影響もあって突然の豪雨に見舞われて洞窟に大量の水が入り込んでしまったんだ。これにより洞窟内の水位が上昇して、退路をたたれてしまった。そのため自力での脱出が不可能になったかたちだな
チェンライ県はタイでも雨季の季節は短い方だけど、5月から9月までは月の2/3はずっと雨だし、特に6月から7月にかけては雨量も倍に増えるから、事故が起こった日はまさに雨量の増えるタイミングにあたってしまったのね
こればっかりは運が悪かった、としか言えないな。そして、少年たちが洞窟に閉じ込められているとわかったのはその日の夜。帰宅しない子どもたちを心配した親たちからコーチに連絡がいったことがきっかけになったんだ
本来はサッカーの練習が終わって帰宅しているはずの時間に子供たちがいないんじゃ親も何か事件や事故に巻き込まれたんじゃないかって心配になるわよね
連絡を受けてコーチもほかの少年たちに連絡とったんだ。そして洞窟にいかなかった一人から「自分以外のほかの少年たちは洞窟を探索しにいった」と聞き、コーチが洞窟に訪れると、洞窟の入口に複数の自転車やバックが残されていたため、洞窟内に少年たちが閉じ込められていることが判明したんだぜ
メンバーの全員が洞窟にいっていたら、発見も遅れたし、遭難したこともわからずじまいだったのね。不幸中の幸いといったところかしら…ここから救出活動が始まるのね
事故発生後、26日にはタイ王国海軍のダイバーが救出作業を開始したんだぜ。そして、洞窟内に残る手形や足跡が新しかったことから少年たちの生存が確認できたんだ
27日にはアメリカ、オーストラリア、中国、イギリスから救命救急の専門家やダイバーたちが救命活動のため集まったんだ
災害救助には「72時間の壁」があるからな…今回は津波や地震といった自然災害に巻き込まれたわけではないけど、少年たちの体力や食料の問題もあるし一刻も早い救助が必要になるよな
72時間の壁は、阪神淡路大震災がきっかけで生まれた言葉なんだぜ。消防によって救助された生存者の割合を日ごとにみていくと、早く助けるほど生存確率は高くなる。そして72時間、つまり3日経つと生存確率がかなり低くなってしまうんだ。72時間は生存確率を大きく左右する数字とされているんだぜ
救出作業が難航、そのうえ日数も経ち、少年たち家族も子どもたちの安否に絶望感を覚える中、行方不明になってから9日後の7月2日にイギリス人ダイバーによって少年たち13名が発見されたんだ
彼らがいたのは入口から約5㎞先にある岩棚の上だったんだぜ。きっと、水位の上昇してくることを考えて、安全な上側に避難していたかたちだな

迫られる救出の選択肢

洞窟は入口まで水が達していたんだ。どうやって脱出できると思う?
5㎞の距離を息継ぎなしの潜水しなければならないんだぞ?霊夢、いけるか?
潜水して脱出を図るには少年たちがまず潜水技術を取得しなければならず、脱出までの準備が整うまでには数カ月を要してしまうんだ
検討されていた脱出方法は3つだな。1つ目は、メンバーにダイビング装置を装着させて脱出する案、この場合洞窟での潜水は危険で慣れない人が行うとパニックに陥る可能性もある
2つ目はポンプによって排水を行い救出可能な水位が下がるまで待つという案。この場合雨季によって水位があがるため排水が間に合わない可能性もある
3つめは地上から救出する案、この場合事故の現場は標高が高いジャングルだったため重機が入れないうえ、正確な位置がわからないため掘り当てるのは困難だった
洞窟内の酸素の低下は低酸素症の発症にもつながってしまうため、少年たちの体力的な面も考えると悠長な時間は残されていない状況だったんだぜ
低酸素症って確か、循環不全や呼吸不全なんかで酸素供給が充分に行えなくなった結果、脳に障害をきたしてしまうってやつだよね?
しかし、少年たちの救出活動を行う最中一人の犠牲者がでてしまったんだ
確か、ボランティアで救助活動参加していた人、だったわよね?
亡くなったのは、元タイ海軍潜水士でボランティアで救助活動に参加していたサマン・グナンさんだったんだ。洞窟の中の少年たちに空気のボンベを運ぶ任務を行い、戻ろうとしている最中、酸素不足により水中で意識を消失し、そのまま死亡してしまったんだぜ…この事故での唯一の死者となってしまったんだ
7月8日に救出作戦が実行された。救出活動にはタイから40名・他国から50名、総勢90名のダイバーが動員されたんだぜ。少年は一人ずつにウェットスーツやマスク、酸素ボンベを装着。そして、救出にあたったダイバーと少年を一人ずつ、一人二組で組ませて、メインダイバーの他にイギリス人ダイバー4人と麻酔医師のオーストラリア人2人で各所で健康診断やエアタンクの補給を行いながら、救出が行われたんだ
そのため一人一人に鎮静剤がうたれたぜ。パニックに陥ってしまったら、少年たちだけでなくダイバーたちも危険にさらしかねないからな
そういえば、少年たちがいた場所から出口までは5㎞とかなり距離があったわ。全員の救出には相当時間がかかったはずだわ
少年たちがいる場所にたどり着くには流れをさからって6時間、流れに乗って4時間と片道でも時間がかかったんだ。だから、救出作業と平行して排水作業も行われたんだぜ。
往復で10時間もかかるなら、ダイバーにかかる負担も相当よね。一回一回、エアータンクとかの備品も準備しなきゃいけないし…
そうだな。救助を開始した7月8日に4人、7月9日に4人、7月10日にはコーチ一人と少年4人が救出され、約18日間に及ぶ事故が終わりを迎えたんだぜ

事故後の反応
事故後には、タイ国王から遭難事故における捜索・救助活動を支援した国家協力機関(JICA関係者)に対して、勲章が贈られたのよね?確か、日本人3名が授与されたと聞いたわ
贈られた勲章は「ディレククンナポーン勲章」と呼ばれるものだ。この勲章は1991年に故ラーマ9世によって創設された、タイ王国および国民に対して顕著な奉仕があった人物に送られる、大変名誉ある勲章なんだ
主に行ったことは洞窟内の泥水・貯留水の排出方法の技術的な助言だな。他にも衛星データを活用して地形図を提供やポンプ車を現地派遣…日本チームが一丸となってタイ政府による救助活動を支援したかたちだな
意外なところで日本も絡んでいたのね…救助された少年たちはみんな健康被害とかもなく、命に別条はなかったみたいだし、やっと安心できるわ
救助された少年たちは、なんとイギリスのマンチェスター・ユナイテッドFCに招待されたんだ。試合観戦に加えて、選手たちとも会うことができたんだ
マンチェスター・ユナイテッドFCなんて、まさに世界のスーパースターが多く所属している強豪チームよね!サッカー少年たちも喜ぶ夢のような状況ね!
そうだな。そして、事故が起きたタムルアン洞窟では、今回の遭難事故で亡くなったサマンさんの慰霊碑や事故当時使われた酸素ボンベ、担架が展示された展示室が創設され、いまや観光名所の一部となっているんだ