東京オリンピックの開会式の楽曲制作を担当していた、小山田圭吾氏(52)の辞任を巡って、20日に関係者が釈明に追われました。

■自民・野田氏「家族が震撼したと思う」

 組織委員会・橋本聖子会長:「もっと早い対応がなかったのかと、反省をしております」

 過去の雑誌のインタビューで、同級生や障害者に対する“いじめ”を告白していた小山田氏に批判の声が相次ぎました。

 五輪担当・丸川珠代大臣:「障害の有無にかかわらず、いじめや虐待はあってはならない行為であり、全く許されないことだと認識しております」

 東京都・小池百合子知事:「もともと大会が、多様性と調和ということを理念としてあげている。その観点からも、人権に配慮した大会にすべきと考えています」

 さらに、障害を持つ子どもの母親でもある、自民党の野田聖子幹事長代行も、次のように話しました。

 自民党・野田幹事長代行:「(雑誌の)対談記事を読みました。言葉を失うようなことが、書かれていました。障害児・障害者の家族が、やっぱり震撼(しんかん)したと思います。(小山田氏には)ぜひ、それを打ち消していくような行動を取って頂けると、ありがたいなと思います」

■小山田氏の人選“丸投げ”だったのか?

 大会組織委員会を巡っては、2月に“女性蔑視発言”で森喜朗前会長が辞任。3月には、開閉会式の演出を統括していた佐々木宏氏が、“女性タレントの容姿を侮辱する企画”を提案したとして辞任しています。

 小山田氏を選んだことについて、20日の会見では・・・。

 記者:「いじめを武勇伝のように語る小山田氏の情報が、複数の雑誌やネットに拡散していたなかで、組織委の誰もが知らなかったというのなら、人選がこのような状況で、開閉会式が国民や世界の人々に受け入れられるものになるのか」

 組織委員会・武藤敏郎事務総長:「佐々木さんチーム、佐々木(宏)さんが辞任された後、そのグループが全体の計画を始めたわけですが、最終的な任命責任は我々にあることは間違いありません。ありませんが、我々が一人ひとりを選んだわけではありません」

 小山田氏の人選は、“丸投げ”だったのでしょうか。一方で、橋本会長は・・・。

 組織委員会・橋本聖子会長:「やはり、責任は私にあります。しっかりとチェックをしていくことが、できていなかったということ。今回の問題というのは、多くの心を痛めた方々に対して、おわびをしなければいけないというふうに思います」

■“辞任劇”続く・・・“差別発言”のぶみ氏も

 しかし、辞任劇はさらに続きます。組織委員会が主催する文化プログラムに参加していた絵本作家の、のぶみ氏が出演を辞退していたことが分かりました。

 のぶみ氏は、自伝での教師いじめを連想させる記述やSNSなどでの差別的とも取れる発言を巡り、ネットを中心に批判の声が上がっいました。

 開幕直前まで、ドタバタが続いている東京オリンピック。選手や関係者の新型コロナ感染問題も浮上しています。
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