オリンピック・パラリンピックの会場で酒の販売を認める方向で検討されています。こうしたなか、与野党幹部から会場内は禁酒にするべきとの意見も出ています。

 立憲民主党・枝野代表:「本当に飲食店の皆様の間から暴動が起こるんじゃないか、そんな信じられないことが伝えられています」

 野党からだけではありません。与党からもです。

 自民党・二階幹事長:「やっぱり都民の皆さんにも注意を喚起するという意味では、アルコール禁止くらいはしっかりすることは大事だと思います」

 一体、何の話をしているかというと、目前に迫った東京オリンピックについてです。

 観客を入れることが決まった東京オリンピック。今度は、その観客に会場で酒を販売することが検討されています。

 飲食店からは憤りや驚きの声が上がっています。

 際コーポレーション・中島武社長:「国のやるイベントは良くて我々の飲食店はだめなのか。こんな理屈に合わないことはないだろう。だけど百歩譲って我々は協力しましょうと」

 ビストロMURA・大村俊亮代表:「ほんとかよって感じですね。これで感染者の人数が間違いなく増えるじゃないですか。増えた時にまた『はい、お酒出せません』となって。この1、2カ月くらい我慢していたのはオリンピックのためなんですねみたいな」

 東京都医師会も首を傾げます。

 東京都医師会・尾崎治夫会長:「オリンピックだけは特例的なものがどんどん出てきて、一般社会では相変わらず感染予防に対して厳しい状態が続く。競技と直接関係あるのかなと思う。しっかり見直すなりして頂きたい」

 東京都医師会では無観客開催や大会の中止を求める意見書も出しています。

 21日、大会組織委員会の橋本会長は・・・。

 組織委員会・橋本聖子会長:「ワクチン接種も進んでいるので、現在のところ極力医療に支障をきたさないというところまで態勢が整ってきたと思っています」

 内閣府によりますと、21日現在で2回のワクチン接種を終えているのは全国民の7.7%にとどまります。抗体ができるのは2回目の接種から約2週間後・・・。

 オリンピック開幕2週間前の来月9日にはこの数字、果たしてどれくらい増えているのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp