東京オリンピック・パラリンピックですが、緊急事態宣言のなかでも安全に開催することができるのか、国会での野党の追及に菅総理大臣の説明は。

 オリンピック開幕まであと46日と迫るなか、開かれた国会。

 立憲民主党・福山幹事長:「IOC(国際オリンピック委員会)の委員が『緊急事態宣言の中でも絶対にできる』とか、『総理が中止を求めても開催される』という発言は、主権国家として看過できないと私は考えます。総理、一言言って頂けませんか、『それは違う』と」

 菅総理大臣:「国民の命と健康を守るのが私の責任だと。守らなければやらないというのは当然のことじゃないでしょうか」

 立憲民主党・福山幹事長:「安心安全な大会を開催するためには、判断基準を示す必要があるんじゃないでしょうか?」

 菅総理大臣:「世界から選手が安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく、これが開催の前提条件であります。前提が崩れれば、そうしたことは行わないということです」

 立憲民主党・福山幹事長:「前提が崩れるかどうかは、何で判断するんですか。総理、判断基準いるでしょう、お答え下さい」

 菅総理大臣:「国民の命と健康を守ることが大前提になってますから、そのことが私にとっては基準としたいと」

 立憲民主党・福山幹事長:「総理、尾身会長の分科会にオリンピック開催の条件について、おはかりしたらどうですか?」

 西村経済再生担当大臣:「分科会はですね、オリンピックの開催の可否などを審議する場所ではありません。そういう権限はありません」

 立憲民主党・福山幹事長:「総理が権限を付与すればいいじゃないですか」

 菅総理大臣:「様々な角度から相談をしている、ということであります」

 今のパンデミックの状況での開催は「普通はない」と発言し、開催に警鐘を鳴らしている尾身会長。その目の前で質疑が続きます。

 共産党・小池書記局長:「記者会見ではいつも尾身会長の横にいて、助け舟を尾身会長に求めているじゃないですか?なんでこういう大事な問題で、きちんと正式に分科会に諮問を求めなかったのか?」

 菅総理大臣:「分科会については、感染拡大・感染状況について対応するところだと思っています。ですから感染状況について、例えば緊急事態宣言をする場合とか、分科会にはかって決めているということであります」
 
 共産党・小池書記局長:「オリンピックは、感染状況を踏まえて判断する最も大きなテーマじゃないですか。
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