本編のラストに言及している部分があります。
是非映画本編をご鑑賞後にご覧ください。

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▷作品紹介
『スパイの妻』
https://wos.bitters.co.jp/
 
▶イントロダクション
 1940年、神戸で貿易会社を営む優作は、赴いた満州で、恐ろしい国家機密を偶然知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。満州から連れ帰った謎の女、油紙に包まれたノート、金庫に隠されたフィルム…聡子の知らぬところで別の顔を持ち始めた夫、優作。それでも、優作への愛が聡子を突き動かしていく———。
 すべての国民が同じ方向を向くことを強いられていた太平洋戦争開戦間近の日本。正義を貫くためには、誰かを陥れなければならない。愛を貫くためには、誰かを裏切らなければならない。正義、欺瞞、裏切り、信頼、嫉妬、幸福。相反するものに揺られながら、抗えない時勢に夫婦の運命は飲まれていく。昭和初期の日本を舞台に、愛と正義を賭けた、超一級のミステリーエンタテインメントが誕生した。
 世界中に熱狂的なファンを持つ映画監督、黒沢清が『スパイの妻』で歴史の闇に初めて挑んだ。ロケ地、衣裳、美術、台詞回し、すべてにこだわり、描き出した疑心暗鬼渦巻く狂乱の時代。脚本を手掛けたのは黒沢自身と濱口竜介(『寝ても覚めても』)、野原位(『ハッピーアワー』脚本)。3人が結合することで生まれた化学反応に目を見張る。
 音楽を担当したのは、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義でロックバンド「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介。本作で映画音楽を初めて手掛け、映画世界の奥行きを広げた。そして、安宅紀史が美術、纐纈春樹が衣裳を担い、美しくもリアリティのある昭和初期世界観を鮮やかに再現している。
日本を代表する才能が集結した本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出された。

▷あらすじ
一九四〇年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。
聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で洒脱な洋館で暮らしていた。
身の回りの世話をするのは駒子(恒松祐里)と執事の金村(みのすけ)。
愛する夫とともに生きる、何不自由ない満ち足りた生活。
ある日、優作は物資を求めて満州へ渡航する。
満州では野崎医師(笹野高史)から依頼された薬品も入手する予定だった。
そのために赴いた先で偶然、衝撃的な国家機密を目にしてしまった優作と福原物産で働く優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)。
二人は現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進めていた。
一方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出される。
「優作さんが満州から連れ帰ってきた草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」
今まで通りの穏やかで幸福な生活が崩れていく不安。
存在すら知らない女をめぐって渦巻く嫉妬。
優作が隠していることとは――?
聡子はある決意を胸に、行動に出る……。

▶スタッフ
監督:黒沢清
脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清
出演:蒼井優、高橋一生、東出昌大、坂東龍汰、恒松祐理、みのすけ、玄理、笹野高史

▷監督紹介
1955年7月19日、兵庫県出身。大学時代から8ミリ映画を撮り始め、『スウィートホーム』(88)で初めて一般商業映画を手掛ける。その後『CURE キュア』(97)で世界的な注目を集め、『ニンゲン合格』(98)、『カリスマ』(99)と話題作が続き、『回路』(00)では第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品『アカルイミライ』(02)、第64回ヴェネチア国際映画祭正式出品作品『叫』(06)と国内外から高い評価を受ける。また『トウキョウソナタ』(08)では、第61回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞と第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。「贖罪」(11/WOWOW)は、テレビドラマにも関わらず数多くの国際映画祭で上映された。その他、第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞した『Seventh Code セブンス・コード』(13)、第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞した『岸辺の旅』(14)、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品された『クリーピー偽りの隣人』(16)、フランス・ベルギー・日本合作で、オールフランスロケを敢行した『ダゲレオタイプの女』(16)、第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品された『散歩する侵略者』(16)、ドラマ「予兆 散歩する侵略者」(17/WOWOW)、1ヶ月間ウズベキスタンに滞在し撮影を行った『旅のおわり世界のはじまり』(18)などがある。本作『スパイの妻』で、第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に初めて選出された。