北海道では13日、新たに新型コロナウイルスへの感染者が712人確認され、過去最多となりました。このうち札幌市は499人で、同じく過去最多を更新しました。感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授に聞きます。

(Q.この数字を、どう見ますか)
急激に感染者数が上がっています。北海道は、ゴールデンウィークの人気の旅行先でしたので、人の移動が感染拡大の要因になった可能性があります。ただ、この急激な立ち上がりは、変異株の影響が強く出ていると思います。

北海道は、札幌市に適用しているまん延防止措置を小樽市や旭川市などにも拡大する方針です。さらに、札幌市に限定して緊急事態宣言と同様の措置を国に求めました。

(Q.これで封じ込めることができるのでしょうか)
状況はかなり深刻です。感染の中心は札幌ですが、来週になったら、さらに広がっている可能性もありますので、現時点で、北海道全体を緊急事態宣言の対象にするほうがいいと思います。

一方、東京都の新規感染者数は、1010人でした。

(Q.この数字をどう受け止めますか)
ゴールデンウィーク明けに急激に感染者数が増えるかと思いましたが、それがまだ1000人くらいのレベルですので、抑えられている印象があります。ただ、今後、どうなるかというのは、あす以降の数を見てみないと判断できないと思います。少なくとも緊急事態宣言によって、ある程度、抑えられている可能性はあると思います。

東京と北海道の感染者数を並べてみますと、北海道にまん延防止措置が適用されたのは今月9日。感染者数が伸び始めたタイミングでした。東京は急激に伸びる前にまん延防止措置、さらに緊急事態宣言に移行している。

(Q.このタイミングが感染者数に影響しているのでしょうか)
北海道の場合、まん延防止措置が出される時点で、緊急事態宣言でもよかったと思っています。一方、東京のほうは、「このタイミングで出すの」というくらい、少し早いような印象もありました。そういう意味では、早めに、かつなるべき厳しい措置を取るといことが原則ですので、東京のほうが効果が出せたと思います。

ゴールデンウィーク明け以降、17道県が過去最多を更新しています。

(Q.地方に感染が拡大している理由について、どのようなことが考えられるか)
一番、大きいのは変異株の影響だと思います。これまでは地域限定でしたが、これが全国に広がっているので、それが一つ。そして、人の動きもゴールデンウィークで活発になったという影響が出てきていると思います。

(Q.多くの自治体が、まん延防止措置の適用を要請していますが、これで感染拡大を防げるのでしょうか)
いろいろな地域で過去最多の感染者が出ている状況で、もう日本全体に緊急事態宣言を発出して、なるべく感染者数を早めに抑えていくほうに、舵を切ったほうがいいと思います。
[テレ朝news]