4月28日に第2話が放送された川口春奈主演『着飾る恋には理由があって』(TBS系)。ラブストーリー枠の火曜ドラマだが、第2話では横浜流星演じる藤野駿が“胸キュン”とは違う意味で視聴者たちをドキッとさせていた。
第1話のラストで突然代表取締役社長を辞任し、失踪してしまった葉山(向井理)。何も知らされておらず落ち込む真柴(川口春奈)に追い打ちをかけるように、事態が収束するまで広報として個人のSNSも止めるよう言い渡されてしまう。シェアハウスで同居する駿や陽人(丸山隆平)、香子(夏川結衣)は、家でぬけがらのようにぼんやりする真柴を励まそうとするのだが、なかなかうまくいかない。さらに、正式に辞任が承認されるまでは社外秘のはずだった葉山の情報がネットニュースにリークされ、真柴は謝罪に奔走することになる。
試練の第2話の中、更新する必要がないにも関わらずついSNSをチェックしてしまう真柴。それを茶化そうとして失敗した駿の言葉が「SNSゾンビ」だ。
<考えようによってはよかったんじゃないの。SNS止められて。危なかったもんね><毎日ひたすらケータイぽちぽち。取り憑かれたようにぽちぽち><風呂上がり(携帯を触るしぐさをして)こうしてよく出てくるから、俺は「SNSゾンビ」って呼んでたよ。心の中で>
ミニマリストでスマホも携帯しない主義の駿の言葉に、カッとなった真柴は<自分の好きなことだけして一人のほほんとしてるような人に分かったようなこと言われたくない>と駿を突き放す。だが思わぬところで心をえぐられていたのが、ドラマを見ながらSNSで感想を呟いていた実況民だ。
「SNSゾンビか……私もやな……」「思い当たる節がありすぎてグサッとくるわ」「SNSゾンビって言う藤野くんに図星をつかれるTwitter実況民のみなさん」などと、自虐するツイートが続出。「SNSゾンビが最上級? ツイ廃のほうが上?」とマウントを取りはじめるアカウントまで現れた。痛いところを突かれたと思う人が多いなか、実際に広報を担当する“中の人”のコメントも寄せられ「私もSNSゾンビだな……でもSNS担当になるとそうなっちゃうのよ」とドラマのタグ付けをして共感していたほか、「SNSでしか息ができない人もいる」と一概にSNSを否定しないでほしいという意見もあった。
1日3回、5年間かけてコツコツ続けてきたSNSを、新経営陣からあっさり<いつでも止めていい><大変そうだったもんね>と言われた真柴は、これまで何のためにSNSを発信し続けてきたのかを見つめ直す。『着飾る恋には理由があって』は、真柴のようにインフルエンサーでなくても、思った以上にSNSと自分の関係について考えさせられるドラマのようだ。
■番組情報
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系 毎週火曜日22時~
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平(関ジャニ∞)、中村アン、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、向井理、夏川結衣、飯尾和樹(ずん)、赤ペン瀧川、木本夕貴ほか
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
プロデューサー:新井順子
音楽:神山羊、兼松衆、田渕夏海
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト: