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監督・脚本:三宅唱
原作:佐藤泰志
出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充、山本亜依、柴田貴哉、水間ロン、OMSB、Hi’Spec、渡辺真起子、萩原聖人

函館郊外の書店で働く「僕」と⼀緒に暮らす失業中の静雄。「僕」と同じ書店で働く佐知子が加わり、3人は夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう。だが微妙なバランスのなかで成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。

映画『きみの鳥はうたえる』は、『海炭市叙景』(10)、『そこのみにて光輝く』(14)、『オーバー・フェンス』(16)と代表作が次々に映画化され、選集や評伝も出版されるなど、改めて再評価の波が続く函館出身の小説家・佐藤泰志の初期最高傑作と呼ばれる同名小説の映画化。原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館にうつし、現代の物語として、みずみずしく息を吹きかえした。監督をつとめたのは『Playback』(12)、『THE COCKPIT』(15)など意欲的な作品を制作してきた三宅唱。新鋭監督と若手実力派俳優がつくりだした、今を生きる私たちのための青春映画がここに誕生した。

解禁となった予告編では、柄本佑演じる「僕」と石橋静河演じる佐知子が、親密に肌を寄せて微笑みあい、キスをするシーンから始まる。そんななか、「僕」と同居している、染谷将太演じる静雄が帰ってきて2人の様子をうかかがい、そっとドアを閉める姿も映し出される。一緒になった「僕」と佐知子に、静雄も加わり、夜通し酒を飲んで踊り、笑いあう3人の楽し気に過ごす日々が描かれている。その他にも、萩原聖人演じる本屋の店長が、二日酔いで出勤する「僕」をいさめる姿、渡辺真紀子演じる静雄の母親が「飲みすぎだよ」と息子を心配する姿を映し出し、さらには佐知子が「若さってなくなっちゃうものなのかな?」と同僚らしき女性に話す台詞がかぶさる。3人の楽しかった日々がいつか終わる予感を暗示させるものとなっている。

『きみの鳥はうたえる』は8月25日より函館シネマアイリス先行公開、9月1日から新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースにて全国公開となる。