神奈川・横浜市の横浜アリーナ前は、11日、成人式に集まった人たちで混雑していた。
新成人の常住紅葉さん。
同級生と一緒に横浜市の式典に向かっていた。
常住さん「横浜だけ開催されるのは複雑な気持ちではありますけど、すごくうれしいですね。みんなに会えて」
毎年、全国最大規模の式が行われる横浜市。
2021年は、人の密集を避けるため、会場を2カ所に分けて式典を開催。
その式典も4回に分けて行われた。
一生に一度だけの成人式。
2021年は異例の対応がとられた。
それでも式を終えた常住さんたちからは、明るい笑みがこぼれていた。
常住さん「ちょっとコロナが心配な部分はあるけど、(式に)参加してよかった。自立しなきゃとか、大人なんだなという覚悟がつくし、式に行って、実際に話を聞くことで感じ方が変わるなと思います」
一方、1都3県のほとんどの自治体はオンラインでの式典に切り替え、会場での開催は中止や延期となった。
式典がない新成人たちは、「晴れの日」をどう過ごすのか。
取材の待ち合わせは午前5時。
東京・西東京市に住む新成人の相川渚さん。
会場での式典は中止になったものの、着付けを行うことにしたという。
美容室へと入り、待つこと2時間半。
相川さん「めっちゃイメージ通りにかわいくしてもらいました」
着付けを終えた相川さんが向かった先は近所の神社。
ここで待ち合わせをしていたのが、中学の同窓生。
成人式が中止になったため、急きょ、仲の良かった友達数人と会うことに決めたという。
相川さん「友達に会って『ひさしぶりだね』と話すのが一番うれしいので、来られてよかった。式の代わりに、いっぱい友達としゃべれる時間が増えたのかな」
緊急事態宣言で、いつもとは違う光景が広がった「成人の日」。
それぞれの場で、きょうを大切にする新成人の姿があった。
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