東京などでの感染者の増加を受け、再び緊急事態宣言が発令されることはあるのか。

政府は、4月に緊急事態宣言を出したときと比べると、今は検査体制が整い、医療の提供体制にも余裕があるとして、宣言の再発令には慎重な姿勢。

菅官房長官「入院患者が増加傾向だが、重症患者は減少している。直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」

感染者の増加について、政府内では「経済を動かしているのだから当然だ」などと冷静な受け止めが多く、「無症状者も含め、PCR検査を積極的に実施している結果で、市中には感染は広がっていない」と分析している。

このため、対策本部を開催する予定も現時点ではなく、段階的に社会経済活動のレベルを引き上げていく方針を変えていない。

ただ、2日の東京の100人超えという数字には「ちょっとまずい」といった声も漏れていて、個別の対策を強化する方針。

(仮に今後、緊急事態宣言が再び出されるとなった場合には、国民や事業者への追加の給付など検討されているのか?)

政府は、宣言を出すことには慎重ですので、まだそうした検討には至っていない。

むしろ、8月に始まる見通しの消費喚起策「Go Toキャンペーン」や、出入国制限の緩和の拡大など、経済をどう回復させていくのかに軸足を置いている。

ただ万一、感染爆発のような深刻な事態になった場合には、予備費を使って新たな対応を検討することも視野にあるとみられる。

(2020/07/03)
#新型コロナウイルス
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