ついに、オーディションの日を迎えました。“プリンス”久志(山崎育三郎)と“スター”御手洗(古川雄大)の対決を楽しみにしていましたが、他の参加者も楽しませてくれました。書類で強力なライバルと思われていたのが、父親が帝都ラジオの会長で、ジュリーアド卒、フランス留学という寅田熊次郎。彼が最初に登場した時は、驚きました!天使のような美しさというか、とてもリアル男子に見えない。最近、中性的な美形が増えてはきているけれども、歌う表情とか、柔らくて色っぽい。初めは宝塚の男役みたいと思いましたが、歌う表情を見ていると、娘役のほうがいいかと思えてきました。ジュノンボーイなのですね。いや、驚きました。歌は「東京ラプソディ」。
次は、演歌の徳永ゆうき。車掌さんの帽子被って、着物姿で、前との落差が激しい。ぬいぐるみのようなかわいさがいいですね。そして、なんといってもいい声。歌は「鉄道唱歌」。指パッチンもして、ノリノリでした。
次に登場したのは、書類の年齢を23歳とごまかしていた73歳の年配の方。元殿様キングスの宮路オサムさんで、「皆さまのおそばにおいてください」という挨拶。これは、殿様キングスのヒット曲「涙の操」の歌詞、「あなたの決しておジャマはしないから、おそばに置いてほしいのよ」から。この歌詞で、この歌、思い出せます。歌は、「東京行進曲」でしたが、年齢を感じさせない上手さでした。
ここまでの意外な展開に目と耳を奪われた後で、ついに“プリンス”久志の登場です。歌は、「丘を越えて」でした。藤山一郎さんが高い声なので、「エール」でもミュージカルスターの柿澤勇人が透き通った高音で歌っていました。山崎育三郎は、もっと低い声でハリがあるので、雄大な景色が見えてくるようでよかったです。また、古川雄大は、「船頭可愛や」。こちらも、低くて滑らかな声が伸びて素敵。そして、エレガントでした。二人とも、待ったかいありました。
そして最後は、津軽三味線でソーラン節。民謡の歌える彩青(りゅうせい)が、締めます。まさかエールで、民謡が聞けるとは!

オーディションの後はバンブーへ。久志は、コーヒーとホットケーキをホイップ付きで頼みます。緊張がほぐれて、甘い物が食べたい。わかりますよね。緊張が残っているのか、唇には、ホイップクリームが付いている。その顔で、“スター”御手洗に、「俺が受かったら、ボイストレーナーにしてやる」といい、“スター”御手洗は、「鞄持ちにしてあげるわ」とやり返す。二人の、ガン飛ばしが楽しめました。そこに花ちゃんが「両方とも受からないかも」とクールな一言。久志の後ろに写っていたスター御手洗も、瞼をパチパチして、動揺していました。細かい演技が、いい!
そして、明日(6月26日)のNHK「あさイチ」のプレミアムトークに、“スター”御手洗(古川雄大)が登場します!楽しみーーー!!

それぞれのオーディション曲をm三味線で弾いています。

三味線の弾き方
長唄
元禄花見踊り
吾妻八景