新作で、清少納言と彼女をとりまく人々を描く予定の片渕監督は、今なお読み継がれる古典の名作『枕草子』について、「読むとそのまま映画の場面として思い浮かべられるものが、非常にたくさんある」、と語られます。

一方で、現代にアニメーションを創作するために、ご自身の中に1000年前の全てを落とし込むかのように、膨大な資料にあたり、多くの時間を費やしそれらを見事に整理し、熟考と独自の着想を経て、焦点を定め、人物、背景の一つ一つの線を描かれているようにも思われます。

中宮とはどのような存在だったのか?
清少納言は中宮での立場がどのように変化したのか?

映画の作り手が提示する『枕草子』の解釈とともに、1000年の時をつなぐ創作者の矜持と熱意を、是非ご覧ください。

(登壇者)
片渕 須直(アニメーション映画監督、日本大学芸術学部特任教授・上席研究員。国文学研究資料館アーティスト・イン・レジデンス)
山中 悠希(東洋大学文学部日本文学文化学科 准教授)

(司会)
黄昱(国文学研究資料館特任助教、古典インタプリタ)

イベントのページ
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収録:令和4年8月21日
会場:コトブキヤホール(東京都立川市緑町4-5 壽屋ビル3階)
令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト

国文学研究資料館
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ないじぇる芸術共創ラボ
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